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朝起きる時。
気がつくと、枕が涙で濡れていることがあった。
見た夢の内容は思い出せなくて、ずっと不思議だった。
覚えているのは、真っ暗になるということ。
夢の中の私は、一体何に苦しんでいたんだろう。
なんて、思ってた。
眠りにつき、夢の中でだんだんと景色がはっきりしてくる。
おかしいな、いつもならぼやけているのに。
なぜか、今日は鮮明で。
ビルの光が輝いているということは、夜だろうか。
ぎりぎり夕方になるかならないくらいなのかもしれない。
信号を待ちながら、片手には袋。
そわそわと、していた。
赤信号が、青になった瞬間、
歩き出そうとした。
目の前で、
「危ないっっっ！！！！」
と、声がした時は、もう飛び出していた。
急に飛び出した子供を抱き抱え、
キキーーーーッ！
と嫌な音がした時には、もう遅かったんだ。
ごめん、
私、間に合わないみたい。
『＿＿＿＿』
呟いた、内容は聞こえなくて。
夢の中の私は、最後に何を言いたかったの？
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作者名：つばき。
| 作成日時：2020年5月27日 12時
