甘い愛に溺れて…… [歌い手]

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それから、彼方さんと交代で真冬さんの看病をした。

ﾋﾟﾋﾟｯ

｢37.6……大分下がったね｣

｢ありがとうございます、Aさん｣

真冬さんと彼方さんが深々と頭を下げる。

真冬さんの体調も治ったようで、今からタクシーをつかまえて帰るそう。

早い時間に帰った方が見られる確率下がるもんね。

｢いえいえ、やりたくてやったことなので。人として当たり前ですし｣

ニコッと笑うとまたもや顔を赤くする二人。
なんなんだ？一体……

｢じゃあ、アパートの外まで送りますよ｣

｢あっ、ありがとうございます。それと、できれば連絡先を教えてもらってもよろしいでしょうか?｣

んーお礼はいいのに。
まあ人の好意は受け取るべきだよね。

｢分かりました｣

彼方さんに連絡先を教えると、昨日貸したお兄ちゃんの服を返してきた。

しかも、昨日下にあるコ○ンラ○ドリーで洗ったそう。

いつの間に……。

玄関に行く途中にある寝室に行き、服を直す。
それにしても、グッズがあるのばれなくて良かった。

なんて考えてると……

｢あのAさん、この日ならあいてま、すか……え?それって……｣

あぁ、終わった。

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