私たちは都合がいい【まふまふ】

24話 ページ26

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『どうぞ』






3人の前にお水を置いた

奥側にluzくん、手前側にミホとアユが座っている







「いきなり来てごめんね！」

「ちょっと聞きたいことあるの」




『聞きたいこと？』





もじもじした2人を見ながら頭の中にハテナマークが浮かぶ

休日の昼間から押しかけるほどの用事なのかな







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「皆で遠出せんかな〜って」


2人の様子を見たluzくんが口を開いた








『遠出？』


「うん。
ミホちゃん達と、この前おった俺の友達2人とAちゃんと俺の6人」



と言いながら6本指を立てている









遠出かぁ…



考える私を見てミホとアユは
行こう、と言いながら眉を八の字に曲げた







「日帰りやけど無理には誘わんし、
予定無かったらおいで」









う〜ん…



まぁ、
6人なら気まずくならないよね








『いいよ。私も行く』




と言うと、2人はぱぁあと顔を見合わせて明るくした

そしてすぐにスマホを取り出してluzくんの友人と思われる人にメッセージを送っている









嬉しそう


私は、2人を見てからluzくんに視線を送る







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…ドキッ





ミホ達に負けないくらいに
嬉しそうな顔をしたluzくんに思わず息を飲んだ






「ありがとう、いい思い出にしようね」


『…うん』









あんなことがあったのに

luzくんは変わらず私に優しい目を向けてくれる







私は気まずくなるかなとか考えてたのに









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きっとまだ期待出来るほどのシナリオ




それなのに私は

いつか冷めてしまうかもしれない借り物の熱を









まだ手放せない
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