10話 ページ12
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朝なのか夜なのかわからない
日差しが入らない部屋で、
動くなと言わんばかりの重たい身体
日付感覚を失っていたため
時間を確かめようと手探りで携帯を探した
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「あ、起きた?」
声のする方に視線をやると
「おはよう」
ニコッと微笑む彼は
肌寒い季節なのにも関わらずに裸で
毛布から身体を上半身だけ起こして
隣に座っている
お疲れ様、と言われながら
頭を撫でられるのはこれで2回目
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貴方との行為もこれで2回目
渡された水を1口飲み、
散らばった下着を見つめる
またしてしまった、
彼の欲望のために身を委ねたんだ
『………っいたた…』
腰の痛みがより現実を突きつけてくる
正直、昨日の記憶はほとんどない
ただ必死に彼の腕を掴んで離さなかった気がする
溺れ過ぎないように
自分自身に暗示をかけるように
「……腰、痛い?」
私が腰をさすっているのを心配して
彼が顔を覗き込んでいた
『大丈夫だよ』
「…家まで送る、帰ってゆっくり休んでね」
と言いながら彼は散らばった服を拾い上げて着ている
『ありがと、』
ワイシャツに手を通す彼を見つめた
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彼の腕についた痛々しい引っ掻き傷を
横目で確認しながら
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ぽんず(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2019年1月11日 6時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - ぽんずさん» 読んでいただきありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - アリスさん» もう少しでわかります( ´艸`)面白い作品になるように頑張ります!!ありがとうございます! (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 続きが気になる….!!! (2019年1月9日 7時) (レス) id: 98acc9f874 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - まだ出ていない人…そらるさんかな?うぅー続きがきになる!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年1月8日 0時) (レス) id: db92432c81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maa | 作成日時:2018年11月13日 18時