二十七 ページ29
先生方の部屋を周り、挨拶をしながら書類を配って歩いた。
どの先生も、部屋に入ってくる私を見ると微かに殺気立つ。ピリッとした緊張感を私は敏感に察知し、それに気付かないフリをして、笑顔で接した。
『やっぱり、どの先生方も忍者ですね』
小「そりゃあ、忍術学園の先生だもん」
『あはは、確かにそうですよね』
小松田さんは、ぽやぽやしているように見えて、人間関係の勘は鋭いのだろうか、私の言わんとしていることを察して
小「まあ、色々あったからね。大事な生徒を一番守りたいのは先生方なんだよ」
と言ってくれた。
私は、教師と言うものにあまり良いように接してもらったことが無いため、それに違和感を感じた。
『…命を預かっているわけですもんね』
小「うん。そうだね。僕は生徒じゃないけど、この学園の先生方は、尊敬しているよ」
りりこちゃんにも、そう言う人はいるの？と聞かれたが、私は首を横に振った。
『私の知る教師は、生徒を都合のいいように扱うような人たちばっかりでしたから、敬意を感じたことはありませんでした』
この17歳の身体だからなのか、学生の頃を思い出してしまう。
黒板消しで叩かれて真っ白になったこと。
雑巾絞りの手本だと言い、私に頭の上から汚い水を浴びせたこと。
全部、忘れるものか。
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まる(プロフ) - いおらんさん» ありがとうございます！コメントとても嬉しくて励みになります！ (2019年8月2日 19時) (
レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - とても話が好みで楽しく読ませてもらってます(^^)更新頑張ってください！ (2019年8月2日 12時) (レス) id: 60ac9a4c80 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 桜ノ夢さん» ありがとうございます！初めての作品なのでとても緊張しながら書いているのでとても嬉しいです。タイトルについてはこれからのストーリーをお楽しみにしていてください！ (2018年11月18日 19時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ夢 - まるさん！この作品とても面白いですね！私、これ読んだ後、｢ふぅ〜面白かった…な…え！？何この題名！？夢主消えるの！？｣って思いましたから← (2018年11月13日 22時) (レス) id: 3556d0a5e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2018年11月13日 21時
