アクノロギアが愛した娘6【FT】 (ページ49)

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『ふんっ、くずが』

ラ「A」

ラクサスがAの名を呼んだ。

その瞬間、今までの態度が嘘だったかのように優しげな表情になった。

『お疲れ様、ラクサス。

やはりお前は流石だな』

ラ「皆の分の借りを返しただけだ。まあ俺が強いってのは認めるけどな」

『そういうところだぞ』

レイブンは失格となり、三年間の大会出場権を剥奪となった。

そして最終試合が始まる。

第四試合は、ウェンディVSシェリアの戦いだった。

戦いの中でシェリアの魔法の正体は、天空の滅神魔道士ということがわかった。

『天空の滅神魔道士VS天空の滅竜魔道士、か……』

ウェンディとシェリアの戦いはシェリアの優勢に見えた。

シェリアとウェンディの小さな拳がぶつかり合う。

会場内は二人の小さき魔道士の戦いに歓声をあげる。

そして、試合終了の鐘が鳴り響いた。

時間切れとなり、両者は引き分けとなった。

チャ「試合終了ー！この戦い引き分け！

各ギルドに5ポイントずつ入ります！」

『初めて出会った時より、はるかに成長したな、ウェンディ

あんな小さな子が、私と対の存在か……負けてられないな』

小さく呟いたAの言葉は誰にも聞こえなかった。

そして大魔闘演舞、3日目が終了したのだった。