アクノロギアが愛した娘6【FT】 (ページ37)

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宿に帰る途中、どこからか爆発のような音がした。

『なんの騒ぎだ？この方向は……セイバートゥース？』

Aは気になりセイバーの宿に向かった。

セイバーの宿に行くと、窓ガラスが破壊されていたりと大惨事になっていた。

『この魔力……ナツか！？』

Aはナツを止めるため、急いで中に入った。

中に入ると、ナツにやられたのかセイバーの魔道士が何人か倒れていた。

ナツの魔力と匂いを辿り、奥へと進んでいく。

そして一番奥、広間のようなところに行くとナツがそこにいた。

ナツの目の前にはセイバーのマスター、ジエンマがいた。

そしてその間には見知らぬ黒髪の女がいた。

どうやらその女がナツ達を止めたようだ。

ミネルバの手にはハッピーがいた。

『随分と卑怯な手を使うもんだな、ミネルバ・オーランド』

Aがナツの前に現れる。

ナ「A！なんでいるんだよ！？」

『お前は黙っていろ、ナツ』

ﾐﾈﾙﾊﾞ「そなたは悪竜のAとお見受けするが、なぜ妾の名を？」

『聖十の集いにてセイバーの話しは聞いていたからな

今回は我がギルドの者が迷惑を掛けたようで申し訳ない』

Aがセイバーの者に頭を深々と下げた。

ﾐﾈﾙﾊﾞ「まさか聖十大魔道で最も強いと謳われている者に頭を下げられる日がくるとわ」

ナ「A！こんなやつらに謝る必要はねえ！こいつらは自分の仲間をっ……！？」

ナツはAの鋭い眼差しに黙り込んでしまう。

ﾐﾈﾙﾊﾞ「そなたの大人の対応に免じてこの猫は解放してやろう」

ミネルバの手から解放されたハッピーは真っ先にナツとAの元に駆け寄った。

ハ「ナツぅ！おいら、入口で捕まっちゃってごめん……」

ナ「いいんだハッピー、俺の方こそ放っておいて悪かった」

ハ「ナツぅ……！」