アクノロギアが愛した娘6【FT】 (ページ36)

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宴会はお開きとなり、皆は帰路についた。

しかし、なぜか知らないがグレイとAはリオンとジュビアに捕まってしまい帰れなくなってしまっていた。

ﾘｵﾝ「今日こそはっきりしようじゃないか」

ジュ「ジュビアもはっきりさせましょう！」

『なぜ私まで……』

ﾘｵﾝ「グレイ、お前はAとジュビア、どっちをとるんだ！」

グ「ちょっと待て！俺はっ」

ジュ「グレイ様はもちろんジュビアを選んでくれますよね！？」

ﾘｵﾝ「もちろん俺はAだ！

ジュビアはグレイを選んだ、俺はひくさ」

『私の意見はなしか；』

グ「悪いが、俺はそういうのねえから

行くぞA」

グレイはAの腕を引き、酒場を後にした。

『グレイ？どうしたんだ？』

グレイはAの腕を引きながら無言で歩いていた。

ふとグレイが足を止めた。

グ「お前は……」

『？』

グ「お前は誰がいいんだ？」

『なんのことだ？』

グ「お前が好きなやつは大勢いる。

俺もその中の一人だ。ナツやロキ、フリードにラクサス

他のギルドの連中からもアピールされてんだろ？

そろそろお前の答えが知りたい」

『……そう、言われてもなぁ……

私は、今はそのような感情は誰にも抱いていないんだ、すまないが……』

グレイとAの間に沈黙が流れる。

そして先に口を開いたのはグレイだった。

グ「……まぁ、お前ならそう言うと思ってた。

いつか絶対俺に振り向かせてやる。ナツには負けねえ」

グレイはおもむろにAを引き寄せ頬にキスを落とした。

『へ？』

突然のことで思わず間抜けな声が出てしまう。

グ「さしずめ、マーキングってやつだな

じゃ、おやすみ」

グレイはAに手を振って背を向けて宿に帰っていった。

Aは頬を抑え立ち尽くしていた。

『マーキング……って、あいつは犬か全く……』

そっぽを向いたAは宿に帰っていった。顔を赤く染め上げた状態で。