美しい悪魔にはご注意をⅡ【青エク】 (ページ37)

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新幹線を降り、京都に無事に到着する。

土「あ…！日本支部御一行様ですか？

お待ちしておりました！私、京都出張所の使いの者で土井と申します」

霧「日本支部増援部隊隊長、霧隠シュラです」

土「ようおこしくださいました…

バスを用意いたしましたんで、取り敢えずは逗留先に荷物を預けて落ち着いていただければと思とります」

霧「判りました～よろしくお願いします」

一同バスに乗り込んだはいいが、バスの中は新幹線の中よりも重い空気だった。

そうこうしていると、目的の旅館に到着した。

土「正十字騎士団日本支部御一行様、いらっしゃいました」

虎「遠くからようおこしやす。

私、この虎屋旅館の女将でございます。ご逗留中は完全に貸し切りにさせてもろてますんで、ゆっくりしとくれやす。

ささ、こちらへ」

そして候補生達が旅館に入ると、中に居た人達が口々に言い出す。

「坊！」「坊や！！」

「よう戻らはりましたなぁ！」「お帰りなさいませ！！」

「子猫丸に廉造くんも」

「やーこらめでたいわ！女将さん呼んで来て女将さん！」

勝「やめぇ！！里帰りやないで！たまたま候補生の務めで…聞けコラ！！」

虎「竜士！！」

勝「ぐっ…」

虎「…アンタ…

…とうとう頭染めよったな…！！…将来ニワトリにでもなりたいんかい！」

先程の優しげな女将さんとは打って代って鬼の凶相だった。