美しい悪魔にはご注意をⅡ【青エク】 (ページ36)

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Aがシュラを起こして塾生らの所に帰ってくると、何やら言い争いをしている様子だった。

燐「何邪魔してんだ！俺はうまくやれた！！」

燐が勝呂の胸ぐらをつかみ声をあげた。

勝「…何がうまくや…！」

燐「俺を信じてくれよ！」

勝「…信じる…？どうやって……！

十六年前、ウチの寺の門徒がその炎で死んだ」

燐「(青い夜＿＿＿＿！)」

勝「その青い炎は人を殺せるんや！俺のじいさんも…

志摩のじいさんも一番上の兄貴も、子猫丸のお父も」

燐「…！！」

勝「寺の門徒は俺にとって家族と同じ……家族がえらい目におぅててどうやって信用せぇゆうんや！！」

燐「……それは…大変だったよな…

…でもだったら何だ…！それは俺とは関係ねえ！！」

勝「……そうやったな…お前はサタンを倒すんやったよな…！？」

燐「…そうだ…だから一緒にすんな」

二人の殴り合いが始ろうとしたその時、子猫丸が間に割って入ってきた。

子「わああ！！やめて！坊から離れて！！

坊も…！僕らを家族というてくれはるなら…勝手はやめてください！お願いです…！」

勝「子猫丸……！」

子「坊にもしもの事があったら、僕ら寺に顔向け出けへん…！」

その時、志摩が勝呂の頭の上に目線を向けた。

廉「坊！上！！」

上を見ると、囀石が勝呂の頭の上に落ちようとしていた。

しかし、その瞬間シュラが魔剣で囀石を斬ったため、勝呂の頭上に堕ちることはなかった。

霧「……ったく、お前らこんなザコ相手に何やってんだ！

本番でもそうやって互いの足引っ張り合う気か？死ぬぞ！」

シュラはそれだけ言うと、前の席に戻っていった。

『ご苦労様ですシュラ』

霧「ったく、面倒なガキ共だ」

シュラは悪態を吐きながら再び京都まで寝ることにした。

『燐、もうすぐ京都ですので降りる準備をしてください』

燐「あぁわかった……」