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その日の夜。Aは仕事と太宰の自 殺を止めるのに忙しく、疲れ切っていた。
帰りに与謝野に誘われ、居酒屋に行くと帰る頃にはすでに酔っ払いが完成していた。
『与謝野先生に付き合って飲むんじゃなかった……』
ふらふらと歩きながら道を歩いていると、前にいる人に気がつかなかったのかぶつかってしまう。
『あ……すみません……前を見てなくて』
酔って霞んだ目をその人物に向けると、Aはぶつかった人物を見て固まってしまう。
『……夢でも見てるのかな……なんでこんな道端にアンタがいるわけ
______芥川』
Aの酔いは少しだが吹き飛ばされた。
芥「貴様は、中島Aか。こんな夜中出歩くとは、攫われてもいいということか」
『ばっかじゃないの。私は仕事帰りよ』
芥「ふん、酔っ払いの割には相変わらずだな。
今すぐ貴様を捕えて地下に監 禁してやりたいところだが」
『それはできないのでしょう?私もマフィアと戦うことは社長から禁じられているからね。
……判ったらさっさとそこどいて』
芥「貴様からぶつかってきたのだろう」
『うるさい!アンタ真っ黒だから見えないのよ!
闇と同化してんじゃないわよ!このまっくろくろすけ!目玉潰すぞ!』
芥「貴様、酔っ払っているからと云え、何を云っても許されると思わんことだ」
『酔ってないわよ!見て判んないわけ?』
芥「酔っ払いは決まって同じ事を云う。大体貴様は……」
その時、Aは芥川に向かって倒れてしまう。芥川は反射的に受け止めてしまった。
芥川の腕の中にいるAは規則正しい寝息をたてていた。
芥「はぁ……太宰さんに連絡をせねば。全く面倒な女だ」
その後Aは無事太宰に回収されていったみたいです。
その一部始終を影から見ていた樋口。
樋「あの女ぁ……芥川先輩に抱きつくなんて!」
とんでもない勘違いをしていたのだった。
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咲楽 - 更新頑張ってください (2018年9月11日 19時) (レス) id: 08df1a568e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年8月17日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月17日 15時