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204. ページ5

その日の夜。Aは仕事と太宰の自 殺を止めるのに忙しく、疲れ切っていた。




帰りに与謝野に誘われ、居酒屋に行くと帰る頃にはすでに酔っ払いが完成していた。




『与謝野先生に付き合って飲むんじゃなかった……』




ふらふらと歩きながら道を歩いていると、前にいる人に気がつかなかったのかぶつかってしまう。




『あ……すみません……前を見てなくて』




酔って霞んだ目をその人物に向けると、Aはぶつかった人物を見て固まってしまう。




『……夢でも見てるのかな……なんでこんな道端にアンタがいるわけ



______芥川』




Aの酔いは少しだが吹き飛ばされた。




芥「貴様は、中島Aか。こんな夜中出歩くとは、攫われてもいいということか」




『ばっかじゃないの。私は仕事帰りよ』




芥「ふん、酔っ払いの割には相変わらずだな。



今すぐ貴様を捕えて地下に監 禁してやりたいところだが」



『それはできないのでしょう?私もマフィアと戦うことは社長から禁じられているからね。



……判ったらさっさとそこどいて』



芥「貴様からぶつかってきたのだろう」



『うるさい!アンタ真っ黒だから見えないのよ!



闇と同化してんじゃないわよ!このまっくろくろすけ!目玉潰すぞ!』




芥「貴様、酔っ払っているからと云え、何を云っても許されると思わんことだ」



『酔ってないわよ!見て判んないわけ?』



芥「酔っ払いは決まって同じ事を云う。大体貴様は……」




その時、Aは芥川に向かって倒れてしまう。芥川は反射的に受け止めてしまった。



芥川の腕の中にいるAは規則正しい寝息をたてていた。




芥「はぁ……太宰さんに連絡をせねば。全く面倒な女だ」



その後Aは無事太宰に回収されていったみたいです。



その一部始終を影から見ていた樋口。




樋「あの女ぁ……芥川先輩に抱きつくなんて!」



とんでもない勘違いをしていたのだった。

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咲楽 - 更新頑張ってください (2018年9月11日 19時) (レス) id: 08df1a568e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年8月17日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月17日 15時

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