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あれから数日___________
紅葉の姐さんと首領とAはお茶をしにきていた。
『本日はお招きありがとうございます姐さん』
紅「よいよい、Aと久々に会話を楽しみたいと思っていたところじゃ」
姐さんはとても美しい笑みでAに笑いかける。
紅「それにしてもAは相変わらずの仏頂面じゃのお
もう少し自然と笑うことはできんのか」
『私はこれが通常ですので』
紅「折角の美人顔が台無しじゃぞ
……それよりも、わっちに何か話しがあるのではないのか?」
首領はお茶を飲む手を止める。
森「紅葉君、君がとても大切にしていた泉鏡花君のことを知りたくはないかい?」
紅「鏡花が見つかったのか?」
『はい、ついこの間、武装探偵社の者と行動しているのを発見しました
あの娘は今、探偵社で厄介になっているようです』
森「探偵社という光に目が眩んでしまったようだね」
紅葉は静かに話しだす。
紅「闇に咲く花は、所詮________闇にしか憩えぬ」
風で花びらが舞い散る。
森「散る花びらの美しさよ______」
『そして人の命もまた儚い______』
紅「然れど蕾のまま散らすこともなし______」
三人のその姿は花びらが舞う中、美しく妖魅に映し出される。
紅「鏡花はわっちが連れ戻す」
『そう仰ると思いましたよ
構成員を何人か配置いたしましょう
他の幹部も後から向かわせます』
紅「よろしく頼むぞ」
そういって紅葉は番傘を持ってその場を去った。
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時