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94. ページ7

あれから数日___________



紅葉の姐さんと首領とAはお茶をしにきていた。



『本日はお招きありがとうございます姐さん』



紅「よいよい、Aと久々に会話を楽しみたいと思っていたところじゃ」



姐さんはとても美しい笑みでAに笑いかける。



紅「それにしてもAは相変わらずの仏頂面じゃのお



もう少し自然と笑うことはできんのか」



『私はこれが通常ですので』



紅「折角の美人顔が台無しじゃぞ



……それよりも、わっちに何か話しがあるのではないのか?」



首領はお茶を飲む手を止める。



森「紅葉君、君がとても大切にしていた泉鏡花君のことを知りたくはないかい?」



紅「鏡花が見つかったのか?」



『はい、ついこの間、武装探偵社の者と行動しているのを発見しました



あの娘は今、探偵社で厄介になっているようです』



森「探偵社という光に目が眩んでしまったようだね」



紅葉は静かに話しだす。



紅「闇に咲く花は、所詮________闇にしか憩えぬ」



風で花びらが舞い散る。



森「散る花びらの美しさよ______」



『そして人の命もまた儚い______』



紅「然れど蕾のまま散らすこともなし______」



三人のその姿は花びらが舞う中、美しく妖魅に映し出される。



紅「鏡花はわっちが連れ戻す」



『そう仰ると思いましたよ


構成員を何人か配置いたしましょう


他の幹部も後から向かわせます』



紅「よろしく頼むぞ」



そういって紅葉は番傘を持ってその場を去った。

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時

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