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敦「でも、僕は弱くて未熟だから他に方法が思いつかない」
いきなり、ルーシーの体が奥の扉に向かって、引っ張られていく。
見れば、ルーシーの体にリボンが結ばれていて、その端を敦が握っていた。
ル「!
これは……」
敦「リボンを君に結んでおいた」
リボンで引き寄せられ、ルーシーは敦の腕に捕われる。
敦「異能力を解除してみんなを解放しろ、でないと君を奥の部屋に引きずり込む
鍵がなければ扉は開かない
なら君が幽閉されれば、扉を開けられる者は誰もいなくなる
そうなってから能力を解除しても君は元の世界に戻れない。違うか?」
ル「それは……」
敦「異能力は便利な支配道具じゃない。それは僕が一番よくわかっている
自分の創った空間に死ぬまで、いや、死んだ後も囚われつづけたいか?」
ル「あ、あたしは、失敗するわけには……」
敦「今から手を離す。決断の時間は扉が閉まる一瞬しかないよ」
ル「ダメ、待って……」
敦は、扉の枠から手を離す。
凄まじい勢いで奥の部屋へ引き込めれていく敦とルーシー。
そして______
ル「きゃあぁぁー……」
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時