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安「成程、北米異能組織『組合』の暗躍ですか……」
太「そ。異能組織犯罪を取り締まるのが特務課の御役でしょう。
職務怠慢は善くないなぁ」
青信号になり、再び道路をあてもなく走り続ける。
安「組合の合同は我々も把握しています」
太「!
知ってて……放置してたって事かな?」
安「太宰君と違って僕は勤労の徒ですから。
相棒の彼女がいなければ今頃僕はここにはいません」
太「幸せな惚気話ならその辺の犬にでもしてくれないかな?」
太宰は嫌みったらしくそう云った。
安「抑も太宰君は組合が如何なる組織がご存じですか?
組合とは一種の”秘密結社”です。
構成員は各が表の顔を持ち、政府・大企業の要職にある者も名を連ねています。
その影響力は北米は疎か、本邦中枢にまで協力に食い込んでいる」
太「おいおい……頼むよ。
話の流れが怪しくなってきたじゃないか」
安「政治ですよ、太宰君。
連中は外交筋から圧力を掛け、構成員に外交官同等の権限を賦与させました。
もはや彼等は法の外の存在。法執行機関は組合を勾留すらできません。
我々特務課も他庁との権力均衡の中で身動きが取れません。
この会合も恐らく連中の監視下です」
安吾は車を不意に止め、焦った表情で太宰に告げる。
安「太宰君、逃げてください、今すぐ。
そして伝えてください。貴方の部下に危険が_______」
その刹那、安吾と太宰を乗せた車は、正体不明の無人車に横から追突された。
安吾の車の傍らには、一匹の蛇がその様子を見ていた。
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琉亜 - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかわいいいいい文豪さん達が尊い作者さん神だぁぁぁぁ (2023年2月24日 1時) (レス) @page7 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
りんね - 絵がとても綺麗ですね(^◇^) (2019年4月3日 14時) (レス) id: a9ff31e180 (このIDを非表示/違反報告)
みそしる大臣 - その画力と文才と安吾愛を分けてくれ(涙) (2019年3月31日 3時) (レス) id: 487407bef1 (このIDを非表示/違反報告)
やまもとぉ - 安吾さん好きだったんでこの小説見つけた時はめっちゃ嬉しかったです。安吾さんみたいな硬派メガネ男子大好き結婚しよ))) (2018年12月16日 9時) (レス) id: f5d8616f56 (このIDを非表示/違反報告)
鬼姫海咲(プロフ) - 作者様のせいで安吾推しになってしまいました……ありがとうございました…(’-’*)♪ (2018年12月16日 1時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年12月8日 22時