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14. ページ15

フョ「ようやく着きましたね」




船から降り、日本の地へ足を踏み入れる。





『日本は暑い。早く拠点へ行きましょう』




先へと進んでいくAの後をフョードルも歩き出す。





拠点に辿り着くや早速、Aは椅子に腰掛け溜息をつく。





フョ「今日はいつもより溜息の回数が多いですね」





『当たり前でしょう。こんな穢れた街に居続けることになるんだから』





フョ「久々の日本です。気分転換に観光でもされてきては如何です?」





『……丁度紅茶をきらしていたしね。買い出しに行ってくるわ。




何か欲しいものは?』




フョ「いえ、特にありません」





『あっそ。じゃあ行ってくるから』





フョ「お気を付けて」





外套を羽織り、外に出て行くA。外は相も変わらず人で溢れかえっていた。





久々の横浜の地は何も変わっていなく、新鮮さは全くなかった。





お気に入りの茶葉を手に入れ帰る途中、一つの喫茶処に目がとまる。





足も疲れていたし丁度いいと思い、その喫茶処に入る。





店内には客はあまりおらず、珈琲の香りが漂っていた。





カウンターに座り、紅茶を注文する。





給仕のおばちゃんが紅茶をAの前に置き、それを手に取り口をつける。





その時、店の入口が騒がしくなったと思えば、何人か店に入ってきた。





「あれ、僕たち以外のお客さんがいるの初めて見ましたよ」




「しかも外国人ですわよ、綺麗なお方」




Aが紅茶のカップを飲み終え、お金を置いて無言で去ろうとすると、誰かに腕を掴まれる。





「やぁ、君Aちゃんだろう?久しぶりだね」





『はぁ……ここが貴方の新しい隠れ蓑でしたか……太宰幹部』





聞き覚えのある声を聞けば、それは以前の職場の上司である太宰治が不適な笑みを浮かべて立っていた。

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猫好き - ドス君最高!!やっぱり最高( ̄▽ ̄)bグッ (2019年1月10日 1時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ - ん〜地方にもよるかも知れませんが、ロシアンティーはジャムを舐めながら、お茶を飲むのが一般的ですよ。 (2018年9月17日 2時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» 構いませんよ!楽しみにしています! (2018年8月31日 8時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
ほるむ(プロフ) - 紫陽花さん» はい、ありがたき幸せです!外見はできるだけ設定に沿わせたいのですが、大した画力がないので保証は出来なくなってしまいますがお許しください…。 (2018年8月31日 8時) (レス) id: e99fd65880 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ほるむさん» ありがとうございます!お願いしてもよろしいでしょうか? (2018年8月31日 7時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月23日 18時

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