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153. ページ18

Aは港でじっと待っていた。



その時だった___________




遠くの空の方から、巨大な何かが落ちてきているのを発見した。




然しAはその落下してくる巨大な物体に全く動じず、ただじっと見つめていた。




その瞬間、前方から飛んで来た無人機がそれに衝突し、巨大な物体は次第に海へと落ちていく。




衝突間際に白鯨から3つのパラシュートを発見した。




恐らく芥川君と虎の少年だろう。あと一人は組合の者か?




そのパラシュートはAのいた場所からは少し離れて落ちてきた。




組合の拠点だった白鯨は街に落ちることなく、海に落ちた。




『やっぱり、太宰達の言っていた”海”とはこのことだったのね……



はあ……彼にはやっぱり敵わないわね……』



微笑しながら、しばらく海に落ちた白鯨をぼんやり見つめていた。




夕陽が反射してとても美しかった。




Aは首領に電話をかけた。




『首領、赤瀬です』



森「ああ赤瀬君、そちらの首尾はどうだい?」



『ええ、もう終わりましたよ』



森「街への被害は無し、という事かね?」



『はい、芥川君と人虎がどうやら組合の長を倒したようです


そちらから見えませんか?』



森「あの白鯨のことかね?」



『はい、それがこの街に落下するのをその二人、否、三人が止めたのですよ』



森「三人?」



『泉鏡花です。覚えていませんか?』



森「もちろん覚えているよ。そうか、あの子が」



『今回、芥川君は十分に成果をだしてくれました


おとがめ無しということにはできませんか?』



森「もちろんその心算だよ。彼は予想以上の働きをしてくれた



これは評価に値する」



『予想以上、ですか……本当はこの事態を予想していたのでは?』



森「ははは……」



首領が笑ってごまかしている。



『まあいいです、今から芥川君を連れて帰ります』



森「ああ、よろしくね」



そこで通話が切れた。



Aは芥川の落ちた場所に向かった。

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雨傘響音(プロフ) - だざさんん…(´;ω;`)暗殺教室とのコラボですか!?どっちも好きなので嬉しいです!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ツユクサ - 太宰さんが切ない。゚(゚´Д`゚)゚。 でも夢主ちゃんが結ばれてよかったぁぁぁ (2018年6月13日 18時) (レス) id: 1bd5282e9a (このIDを非表示/違反報告)
ラインハルト大好き(プロフ) - 今度は名探偵コナンの降谷零落ちの小説が見たいです (2018年6月12日 21時) (レス) id: 77af8aedef (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - あああぁ!夢主おめでとうございます!!太宰さんにも幸せになってほしい...。 (2018年6月9日 23時) (レス) id: d0d6790e43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月9日 21時

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