鬼の秘書 四【文豪ストレイドックス】

１５２. ページ17

中也の部屋を出てAが向かった先は______



『広津さん、今大丈夫ですか？』




黒蜥蜴の広津柳浪のところだった。




広「これは赤瀬秘書武官殿



何か私に御用ですかな？」




広津はいつも通り丁寧で落ち着いた雰囲気だ。



『誤魔化さなくてよろしいのですよ？



樋口君に人虎の事を伝えたのは貴方ですね？』




広「やはり貴方の目は誤魔化せませんでしたか」




『安心して広津さん



どうせ太宰から何か言われたのでしょう』



広「そこまでお見通しですか、流石ですな」



『ふふ、広津さんに褒めて貰えるとなんだか自分が成長したような気分になるわ』




Aはその場を去ろうと広津に背を向けた。




広「どちらへお出かけに？」




Aが足を止め、顔だけ広津に振り返った。




『躾のなっていない禍狗を迎えに』




Aは広津に微笑むとそのまま玄関から出ていった。



『却説、彼がここまで来るのを待ちましょうか』



Aは港で芥川君達が現れるのを待っていた。



一方その頃芥川は______________________________



芥「見つけたぞ人虎っ！」



敦「芥川ぁぁぁぁぁ！！」

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