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9話 ページ9

ー続きー


エンマ「A、やけに遅くねぇか?」


いつもなら、倒してすぐに帰ってくるはずだ


ぬらり「私も、少し胸騒ぎがします」


エンマ「ムゲン地獄、行くぞ」


俺達は急いでムゲン地獄へと向かった


エンマ「あれは……。A!おい!しっかりしろ!」


傷だらけで、妖気もほとんど失ってしまったAが倒れていた


エンマ「ぬらりはAを連れて先に帰ってくれ!俺はこいつらを片付けたらすぐ行く!」


床に落ちてるこの袋とこの粉…

確か妖魔界で販売を禁止した痺れ粉

こいつら、まだこれを持っていたのか…


エンマ「絶対許さねぇ…!覚悟しろ!」


ボス妖怪を倒し、俺は急いで宮殿へと帰った


ぬらり「大王様!妖気をAに分けてください!私のはやはり受けつけないようで…」


エンマ「分かった!」


エンマ族はエンマ族の者の妖気しか取り入れることができない

しかし、力を取り戻すには莫大な妖気が必要となる


エンマ「……俺のじゃ、全然足りねぇ…。後は、Aが回復するのを待つしか…。でも、回復しても力はかなり劣るな…」


どうして、あの時俺が行かなかったんだろう

俺が行けば、Aがこんなことにならなかったのに…

俺の責任だ…


ぬらり「……あまり、自分を責めないでください」


エンマ「でも、俺が行けばAが傷つくこともなかった!…俺のせいで…」


ぬらり「…Aに任せた私にも責任はあります」


エンマ「お前は何も悪くねぇよ。悪いのは全部俺だ。……ごめんな、A」


何が大王だ

……Aに合わす顔がない





俺なんて大王失格だ

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作者名:早月 | 作成日時:2018年12月11日 16時

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