16話 ページ16
A「はぁ……。疲れた…」
今日の放課後、女子達と一緒に校内かくれんぼをした
1階から屋上まで見て回って、全員を探し出すのは大変だったな…
まぁでも、こうやって人間と遊ぶのも悪くない
先代は妖怪と人間の関わりをよく思ってなかったけど、時代も変わったもんだ
……夜になったら、オロチのとこに行こうか
ー夜ー
……あー、緊張してきた
私は何で緊張しているんだろう…
会ったらまずは、何話そうか……
えーっと…、オロチは…………いた！
オロチ「…………誰だ？」
あ、いるのバレてるか
それじゃあもう姿を見せるしかない
A「私だよ」
オロチ「……お前、Aか？ほ、本当に本物か？また偽物なんじゃ…」
A「本当だって！というか、��また��ってことは前に私の偽物がいたの？」
オロチ「あぁ。Aが急に姿を見せなくなって、しばらくしてから偽物が出てきたんだ」
A「妖怪の仕業？私の姿で変なことしてないよね？」
オロチ「妖怪の仕業だ。変なことは……してる時もあったりしてない時もあったり…、だな」
……マジか
何で私の偽物が出てきたんだろう…
A「あ、そうだ。はい、手土産に極上マグロ」
オロチ「ありがとう…。本当に本物のAなんだな？」
A「だから本物だって」
オロチ「……私と初めて出会った場所は？」
A「確か…、あんのん団地の方だったよね。いきなりオロチが攻撃してきて、私が逆にこてんぱんにしちゃって…。懐かしいな。あの時は暴れ大蛇だったね」
オロチ「……本物なのか」
A「だから本物だって」
やっと信じてくれた
オロチ「A、ずっと会いたかった…」
A「私も。オロチ達のことを忘れた日はないよ」
こうしてようやく、感動の再会へとこぎつけた
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作者名：早月 | 作成日時：2018年12月11日 16時
