9話 ページ9
オロチ「A、どこへ行くんだ?」
A「特に決まってないよ。だから散歩でもしようと思って」
学校を出て歩いていると、オロチがどこからか飛んできた
オロチ「そうか…。それじゃあ、私と何か美味しい物でも食べに行かないか?」
A「うん。行こうか」
こうやってオロチから誘ってくれるのは久しぶりだ
A「そういえば、影オロチは元気にしてる?」
オロチ「あぁ。あいつもAに会いたがっていたぞ」
A「もうずっと、影オロチに会いに行ってなかったからね…。あ、この後会いに行こうかな」
オロチ「そうだな。喜ぶと思うぞ」
私が人間だった時、初めて出会った妖怪が影オロチだった
まぁ、その時の話はまたいつか
ーサンセットモールー
A「ん〜、すっごく美味しい!」
オロチ「そうだろう。この店はオススメだ。私も土蜘蛛殿とよく来ている」
A「土蜘蛛殿、抹茶も好きだからね」
抹茶のソフトクリームにお団子や小豆が乗っている
コマさんはこういうの好きかな?
オロチ「そういえば、ぬらりひょん議長は今日は何してるんだ?」
A「人間界に来てるんだって。だから今日は私も好きなことしてる」
オロチ「そうだったのか」
A「ぬらり、もしかしたら近くにいたりしてね。なーんて…」
………いた
人間と同じような格好してるけど、あれはぬらりだ
あ、目が合った
A「…あれ?どっか行っちゃった…」
ぬらりは人混みに紛れて姿を消した
オロチ「どうした?」
A「さっき、ぬらりがいて目が合ったんだけど…」
オロチ「そうなのか?見間違いじゃないか?」
A「見間違い、かなぁ…?」
………ま、いっか
これから起こることも知らず、私はそんな呑気な考えでいた…
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作者名:早月 | 作成日時:2018年10月19日 12時