転生者、マギとなる (ページ25)

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24話ページ25

大きい雷が落ちたことで、雨雲は消えた

『にぃ！』
ピピリカ「すごいよ、シンドバッド！」

私とピピリカは駆け足でにぃに近づいた

ピピリカ「今のは魔法か？村の呪術師よりも凄かったぞー！って、なんだよその腕は！？」

ピピリカが指さしたのは剣を持っていた方の腕

にぃは腕にだけ魔装がなっていた

シンドバッド「いや･･･俺もなんが何だか･･･俺の腕と剣･･･これ、大丈夫なのか･･･！？」

戻れ戻れなんて言いながらワイワイするピピリカとにぃの離れた場所でヒナホホ(仮)は顔を青くしていた

そりゃぁそうだ、あれは何も見ていないものからしたらアバレイッカクは彼が倒したとなるが、この場にいる誰もが思うだろう

あれはにぃであるシンドバッドが倒した、と

シンドバッド「あ、戻った！」

モヤモヤしているのが簡単に見て取れる彼の気持ちを他所ににぃたちはアバレイッカクを解体し始めた

試練に勝利した4人は、さっそくアバレイッカクの解体を始めた!

アバレイッカクの肉は極上のタンパク源であり

塩漬け、干し肉、腸詰め、長期保存に優れていた

海や無人島においては、死してなお、そのからだは貴重な食糧となるのである

骨や牙は船の建材に使われ、皮やヒゲは衣服や縄、毛布になった

また、脂肪からはゆうに樽10個程の量の油が取れた

これは、食用としても、燃料としても、利用できる、万能の油だった

それから、1週間後━━━━━━━━━･･･

ハルカたちは島から旅立つ日が来た･･･

「シンドバッド、本当に俺たちの国、イムチャックに来るのかい？」
シンドバッド「あぁ。知らないくに･･･知らない土地･･･世界の全てを見てみたいんだ･･･世界を変えるために！」
『いく！』
ピピリカ「アタシは歓迎だよー！シンドバッドみたいな強い男、ハルカみたいな可愛い子、イムチャックは大好きだ！」
「そうか」
シンドバッド「それじゃぁ、イムチャックへ向けて出発だー！」

こうして私たちはイムチャックに向かった