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Aside
しばらくすると、ゲンムが帰ってきた。
いつも作業しているデスクに座る。
画面には“KAMENRIDERCHRONICLE”の文字が映し出されている。
「会社を捨てるなんて随分もったいない事、するんだな。」
“ゲンムコーポレーション社長失踪”と見出しがつけられた記事を見ながらパラドはゲンムに聞いた。
「仮面ライダークロニクルが完成するまでの間だけさ。」
“仮面ライダークロニクルなしでは生きていけない世界が来る”
そんな意味深な言葉を口に出したゲンム。
ボクはそんなゲンムを見て強く拳を握った。
絶対に止めなきゃいけない。
ボクはこのゲームを削除するためにここにいるんだから。
「怖い顔して、どうした?」
いつの間にかボクのすぐ隣にパラドが立っていた。
何かを探るような目でボクを見てくる。
ボクは「なんでもない。」と言うとすぐにパラドの視線から目をそらした。
こればかりはパラドに悟られるわけにはいかないから。
「ゲンム、ボク外に出てきたいんだけどいいか?」
ゲンムはハァとため息をついた。
「パラド、着いていけ。」
「分かった。」
パラドはボクに「先部屋の外出てろ。俺はゲンムに話がある。」と耳打ちした。
ボクは頷いて廊下に出た。
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チョン・キヌイ - アニョハセヨ!チョン・キヌイイムニダ。チョンロタッテチョンパドモニダ!!!チャンジヌッカマスムクニダ。ハンヨフネ!アンニョン! (2019年5月26日 2時) (レス) id: ce855c598e (このIDを非表示/違反報告)
ゆの。(プロフ) - パラドファンとして、この作品はとても好きになれました!面白いです!更新、頑張ってください。 (2017年6月22日 23時) (レス) id: 5b254ad5b2 (このIDを非表示/違反報告)
彩希 - こんばんわー。初めて見たけど凄く面白いです(笑)パラド好きなので嬉しいです(笑) (2017年5月18日 20時) (レス) id: 0a944ca153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜和月 | 作成日時:2017年4月29日 19時