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「この力、貴様バグスターか!?」
「バグスター・・・?」
貴利矢の方を振り返ると手を取って立たせる。
ボクは「黙っててごめん。」と貴利矢に頭を下げる。
「でもだからこそボクは貴利矢の身代わりになれるんだ。だってボクなんかの命より貴利矢の命の方がずっと重いんだから。」
「A・・・。」
ボクは黙って貴利矢の上に手をかざした。
光が現れ、貴利矢のライダーゲージが満タンになる。
「これは・・・!?」
「ボクは仮面ライダーやバグスターみたいなゲームエリア内にいるゲームキャラを自分の思った通りにコントロールする事が出来るんだ。」
「!?」
「その力、まさかお前は・・・。」
ボクの後ろからゲンムの声が聞こえた。
ボクが振り返ると同時に、
「フハッ、フハハハハハハッ!!」
ゲンムは笑い始める。
「そうか、そういうことか!おかしいと思ったんだ。私が作った覚えのないガシャット。それに君は会った事のないはずの私の本性を知っていた。だがこれで納得がいった。君は半年前、私達の元から姿を消した有馬A、そうだろう?」
「半年前?姿を消した?お前、ゲンムの仲間だったのか?」
「・・・仲間であり仲間じゃない。少なくともこの人とボクはそういう関係だよ。」
「相変わらず私には冷たいな。昔はあんなに笑っていてくれたのに。」
「ボクの笑顔なんかあなたにとってはどうでもいいはずだ。それに今のあなたの前で笑顔でいろっていうほうが無理だ。」
ゲンムはボクの言葉であの、不気味な笑みを浮かべた。
「まあいい。君が今どこにいるか、分かっただけでも私の計画は大いに前進する。だが今は、」
ゲンムから笑みが消える。
「九条貴利矢を始末する。」
ゲンムは再び貴利矢とボクに向かって攻撃をしてこようとした。
ボクはゲンムから貴利矢を守るように立った。
攻撃を防ごうと構えると、
「随分面白い事になってるな。」
突如ボクのすぐ隣にパラドが現れた。
「パラー」
言い終える前に首裏を叩かれた。
意識が遠のく。
視界が霞む。
「A!!」
貴利矢の自分の名前を呼ぶ声が遠くで聞こえた。
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チョン・キヌイ - アニョハセヨ!チョン・キヌイイムニダ。チョンロタッテチョンパドモニダ!!!チャンジヌッカマスムクニダ。ハンヨフネ!アンニョン! (2019年5月26日 2時) (レス) id: ce855c598e (このIDを非表示/違反報告)
ゆの。(プロフ) - パラドファンとして、この作品はとても好きになれました!面白いです!更新、頑張ってください。 (2017年6月22日 23時) (レス) id: 5b254ad5b2 (このIDを非表示/違反報告)
彩希 - こんばんわー。初めて見たけど凄く面白いです(笑)パラド好きなので嬉しいです(笑) (2017年5月18日 20時) (レス) id: 0a944ca153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜和月 | 作成日時:2017年4月29日 19時