57 ページ12
「はぁっ・・はぁっ・・。」
廃墟に着くと貴利矢とゲンムが向かい合っているのが見えた。
ある程度の距離があるので声は聞こえない。
ゲンムはアタッシュケースを開けて貴利矢に見せた。
貴利矢は蹴りで中身ごと吹っ飛ばす。
よっぽど怒っていたのかそこだけは聞こえた。
「懺悔してもらおうか。俺達ライダーに、Aに、そしてゼロデイで死んだ自分の友達にな。」
そう言うと貴利矢はレーザーに変身した。
ゲンムがこの前完成させた死のガシャットを挿そうとする。
まずい、あれには死のデータが・・・!!
どんなガシャットかは分からないがただレベルアップしない事だけは確かだ。
「貴利矢、使っちゃダメ!!!!」
「えっ?」
一歩遅かった。
貴利矢の体がこの前見た紫色の煙のようなものに包まれる。
苦しそうに悶え、膝をつく貴利矢を私は愕然とした表情で見ていた。
するとたちまち貴利矢のライダーゲージがたちまち残り2になった。
「嘘・・・。」
床に倒れたまま中々立てない貴利矢からガシャットを奪うとゲンムはガシャコンバグヴァイサーを使って変身した。
その姿は今まで見たことのない白くその名の通りゾンビを思わせる姿だった。
「私は仮面ライダーゲンムレベルX。」
ゆっくりと貴利矢に近づいていく。
私は貴利矢とゲンムの間に走り込んだ。
「何?」
「A!?」
「君が本当に消したいと思っているのはボクだろ?貴利矢に手を出すんだったらボクを倒してからにしろ。」
「ほぉ・・・。」
「バカ!!何やってんの!!早く逃げろ!!」
貴利矢の叫び声が聞こえたがボクは動かない。
何があってもボクの前で貴利矢を消させない。
そう決めたから。
「面白い。すぐに蹴散らしてやる!」
ゲンムは拳を振り上げてきた。
だが、
「!?」
それはボクの作り出したバリアによって封じられた。
「なっ!?」
「え!?」
ふたりの驚愕の声が辺りに響く。
ゲンムははじかれた衝撃で後ろに吹っ飛んだ。
97人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョン・キヌイ - アニョハセヨ!チョン・キヌイイムニダ。チョンロタッテチョンパドモニダ!!!チャンジヌッカマスムクニダ。ハンヨフネ!アンニョン! (2019年5月26日 2時) (レス) id: ce855c598e (このIDを非表示/違反報告)
ゆの。(プロフ) - パラドファンとして、この作品はとても好きになれました!面白いです!更新、頑張ってください。 (2017年6月22日 23時) (レス) id: 5b254ad5b2 (このIDを非表示/違反報告)
彩希 - こんばんわー。初めて見たけど凄く面白いです(笑)パラド好きなので嬉しいです(笑) (2017年5月18日 20時) (レス) id: 0a944ca153 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜和月 | 作成日時:2017年4月29日 19時