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〜3ヶ月後〜
「それで、手術はいつだっけ?」
茜「再来週ですね。それまでは薬の服用や、日々の体調管理に専念しましょう。」
「わかった。…春市くんたち、今頃野球やってるのかなぁ」
あれから3ヶ月。
あの2人が恋しくないといえば嘘になる。
亮介くんと春市くんは数少ない、私を仲間に入れてくれる人たちだ。
今では、両親より身近な存在かもしれない。
茜「日本はまだ夜じゃないでしょうか。ここと時差があるので」
「何だか不思議だね。まるで別の次元に住んでるみたい」
茜「ご飯、持ってきてもらいますね。」
今は茜もこの病室に泊まっている。
「ねぇ」
茜「何でしょう?」
「手術、どうなるかな」
茜「成功します」
茜は、はっきりと断言した。
「え?」
茜「きっと、ね」
「茜って、不思議だね。なんか自信付いてきた」
茜「それならよかったです。こういう時の千尋さん、扱いが難しいですから」
「あはは、やっぱり?」
茜「千尋さん、わざとしてましたよね。私を困らせるために」
「困ってる時の茜、可愛いから。あー、見えてたらもっと可愛さがわかるのになぁ〜」
茜「分からなくていいです。ご飯、持ってきます」
「…早く戻ってきてね」
茜「はい」
最近、変わったことがある。
私は、確実に、以前より不安がちになっている。
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あゆ - これからどうなっていくか楽しみです!名字が上手く変換されてないので、ちゃんと映されるようになったら嬉しいです! (2017年9月18日 20時) (レス) id: bfbf4614af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やま | 作成日時:2017年9月14日 23時