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「私は、2歳の頃、神奈川に引っ越してきた」




亮「うん。」




「それで、お隣だったから春市くんと遊んだりもした。


亮介くんは、もう幼稚園に入ってたから、会ったりはしなかったけど。



それから何ヶ月か過ぎた頃、


私の視力が急速に低下し始めた。



私は2歳だったから、目が見えにくくても何も感じなかった。



でも、本当に見えづらくなってきたたからお母さんに「みんながぐねぐねしてる〜」みたいなことを言ったの。



お母さん、最初は相手にしてなかったんだけど私があまりにもしつこかったから病院に連れて行った。



そして、私が目の病気を持っていたことが発覚したの。



私はその時、別の部屋にいたから聞いてなかったんだけど、お母さんはお医者さんに



[失明するのも時間の問題です。覚悟はしておいてください]


そう言われた。



私なんかより、お母さんにかかる負担の方がよっぽど大きかったと思う。


それでもお母さんは私の介護をしてくれた。



朝から晩まで、ずっとそばにいてくれた。


お父さんも、私とお母さんを養うためにたくさん働いてくれた。



嬉しかったけど、年月を重ねるにつれて、私がA家の日常を壊した。そう思い始めていた。





重い病気とはいえ、早期発見できていれば治せる可能性は十分あった。





ついこの前まであった視力が、0になった。



私は目が見えないからよく怪我するようになったし、お母さんは介護の疲れから精神的に少しおかしくなった。




亮介くんたちが気づいたかは知らないけど、近所の大人たちは私たち家族を見て、嘲笑ってたの。




あれはもう、人間じゃなかった。



人の姿をした悪魔だよ。

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設定タグ:ダイヤのA , 小湊亮介   
作品ジャンル:恋愛
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あゆ - これからどうなっていくか楽しみです!名字が上手く変換されてないので、ちゃんと映されるようになったら嬉しいです! (2017年9月18日 20時) (レス) id: bfbf4614af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やま | 作成日時:2017年9月14日 23時

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