37 ページ40
Aside.
地図でいうと確かこの辺りだよね。
ボクは辺りをキョロキョロと見渡した。
あった。
早速ボクは小屋の近くに駆け寄った。
「〜!」「ー?」
中からガヤガヤと声や鳴き声が聞こえる。どうやらちゃんと人はいるようだ。
A『…よし』
意を決してボクは戸を開ける。別に緊張とかじゃない。
中にはたくさんの小動物と人と……もっとたくさんの虫。
???「あっ早く戸、閉めて…って、瀬羅先輩!?」
???「「瀬羅先輩…!?」」
???「おほー!A!もしかして生物委員会に入ってくれるのか!?」
ピシャンッ
ボクは勢いよく小屋の戸を閉め離れたところに逃げた。
五年生のやつがいるなんて聞いてない。虫がいるなんて聞いてない。
A『生物委員会はなしっと…。』
タカ丸が渡してくれた紙の生物委員会と書かれているところに斜線を入れた。
次に近いところは…
A『作法委員会…。』
作法委員会が活動しているらしい倉庫へ向かった。
・
・
・
ここ、か…
想像よりも少し小さめの倉庫。
戸を開けると人が真ん中に集まって気味の悪い物体を触っていた。
喜八郎「おやまぁ、Aじゃん。どうしたの〜?」
???「ほう、A、見学か?」
???「「瀬羅先輩…!」」
A『…。無理。』
そう言ってボクは戸を閉めようとした。
喜八郎「ちょっと〜作法委員会に入るんでしょ?外行かないで〜」
喜八郎はいつの間にかボクの腕を握っていた。
???「え!作法委員会に入ってくださるんですか!?」
???「おお!」
A『はなせっ!ボクは入るとか言ってないし!』
抵抗するとボクの肩に手が乗った。
???「まぁそう逃げるな。喜八郎に懐かれるなんて作法委員会にはぴったりだと思うが?」
ボクを引きずったやつだった。
???「立花先輩の言う通りですよ!」
A『だ・か・ら!入らないってば!喜八郎、離れて!お前は手、のけてよ!邪魔!』
喜八郎「まぁまぁ。そう言わずに〜。」
???「あのなぁ...先輩をつけろ先輩を。」
A『名前知らないもん。』
???「あぁ、そうか。伝えていなかったな。私は立花仙蔵だ。」
???「あ!僕は浦風藤内です!」
???「僕、笹山兵太夫です!」
???「僕は黒門伝七です。」
喜八郎「そして僕は〜」
A『喜八郎はもう知ってる!てか離れて!』
仙蔵「喜八郎、離してやろう。」
喜八郎「え〜。まぁ立花先輩がそうおっしゃるのなら仕方ない。」
A『立花、せんぱ…いも手、のけて下さいね。』
71人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
げんぢ(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» コメントありがとうございます…!絵も作品も褒めて頂き本当に嬉しいです😭♡これからも愛読してくださると嬉しいです🫶🏻 (2023年3月18日 20時) (レス) id: a7d380a32f (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - げんぢさん絵がとてもうまい上手素敵です✨しかも作品の内容がとても良いです!!! (2023年3月18日 18時) (レス) @page37 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:げんぢ | 作成日時:2023年2月1日 18時