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Aside.
…チュンチュン…
A『んんぅ…っは!』
鳥のさえずりで目が覚めた。…寝不足だ。
昨夜の話はきっと嘘だ。悪夢だ。
そう思いながら顔を洗い台所に足を運んだ。
母「あら、A、おはよう。」
台所では母上が朝食の支度をしていた。
いつもは朝食を楽しみにするが、今日は心が沈んでいた。
…そうだ。昨夜の話を母上に聞いてみよう。嘘だと確認しよう。
A『おはようございます、母上。ところで、昨夜、父上からボクを忍術学園に通わせると聞いた気がするのですが、母上は知っていますか?』
きっと嘘だ。この次に母上はなんの事かしらと言うだろう。
これでただの最悪な悪夢だったと証明される。
母「あぁ、その事ね。」
ほら。…は!?
母「父上からはもう聞いているわ。少し寂しいけれど、Aの為だもの。応援してるわ!」
いや、いやいや、ボクが欲しい言葉はこれじゃない。
つまり夢ではなく現実だったということか…?
いやきっとこれも夢の続きということだろう…
そう思いたい。いや、そうだ。絶対そうだ。
母「そうそう、学園へ行くための入学金と荷物はもうある程度準備して居間に置いてあるわ。後はAが必要だと思うものを足してそれらと一緒に風呂敷にまとめて置きなさいー!」
A『あ、あぁ、分かりました。』
そう曖昧な返事をすると
バシンッ
A『いったぁ…』
母「んもぅ!しっかりしなさい!明日には家を出るんだから!」
母上に背中を叩かれた。
…ん?痛い…?痛いということは…現実!?
ボクは奈落の底に落ちた気分になった。
そこからのその日の記憶はあまりない。
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げんぢ(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» コメントありがとうございます…!絵も作品も褒めて頂き本当に嬉しいです😭♡これからも愛読してくださると嬉しいです🫶🏻 (2023年3月18日 20時) (レス) id: a7d380a32f (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - げんぢさん絵がとてもうまい上手素敵です✨しかも作品の内容がとても良いです!!! (2023年3月18日 18時) (レス) @page37 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:げんぢ | 作成日時:2023年2月1日 18時