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「あらぁ、Aちゃん本当に大きくなったわね。その上着もとっても似合ってるわ。急に大人っぽくなったじゃないの！」
そう言って話しかけてきてくれたのは近くで花屋を営むおばさん。小さい頃から私たち一家と関わりがあり、毎年私の誕生日になるとお花を持ってきてくれている。
おばさんの家には色とりどりの花が植えられており、此処周辺の住宅は優しい香りに包まれている。私はこの香りが大好きだ。
「でも、今日はあのネックレスは付けてないのね。いつも大事そうに付けてるのに。」
『えっ…本当だ。気づきませんでした。ありがとうございます！』
首元を触ると、いつも付けているはずのネックレスが付いていなかった。
ネックレスは病気で死んだ姉が唯一私にプレゼントしてくれた宝物である。なので肌身離さず付けているつもりだったが、旅行に浮かれすぎたのか付け忘れてしまったのだろう。
『お父さん！忘れ物しちゃったから少し取りに行ってくるね！すぐ戻ってくるから！』
そう言って家の中に駆け込んだ。確かネックレスはいつもここにかけてるはず…
『あれ？ここにもないな。』
ネックレスはそこに掛けられていなかった。もしかして、寝室に起きっぱなしにしてしまっているのだろうか。
そう思って2階に上がると、ベッドの上にそのネックレスは置かれていた。きっと寝る時に外してそのままにしてしまったんだろう。
よし、早く戻らなきゃ____
階段を降りようとした瞬間
ピーッ！！！
という笛の音が聞こえ、辺りが急に静かになった。
音は外から聞こえた。外で何かが起こってる。
恐る恐る窓から覗き見ると、近所の人達が何やら兵士達に連れられて私の家の前に集まってきていた。
何も持たない村人の周りは武器を持った兵が囲んでいた。
そして、父が前に出て何かを話し始める。
2〜3分経っただろうか。
話すのが終わったのか何なのか、父は深くお辞儀をした。
刹那
頭を下げた父が
頭から勢いよく赤い液体を撒き散らしながら倒れた。
「いやああああああ！！」
そう叫んで父に近寄った人は父と同じくして赤い液体を撒き散らし崩れ落ちた。
母、だった
その瞬間から事態が混乱状態に陥る。
逃げ出そうとした人は後ろから撃たれてうつ伏せに倒れ、他に叫び声を上げた人は全方位から撃たれた。
こんな光景が繰り返され
村に残る村人は私だけになった。
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未雨(プロフ) - エモンガさん» コメントありがとうございます。頑張って更新ペース上げてくのでこれからもよろしくお願いします！ (2023年2月26日 23時) (
レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (2023年2月25日 17時) (レス) @page30 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 天天さん» コメントありがとうございます。是非是非夢主ちゃん描いてあげて下さい！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 未雨さんの書き方大好きです〜！夢主ちゃんの瞳の色も気になるところ！！良ければ描かせてもらってもよろしいでしょうか…？ (2023年2月15日 18時) (レス) @page21 id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未雨 | 作成日時：2023年1月24日 23時
