姫の想うままに。【ヒプノシスマイク】 (ページ7)

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FIFTH ページ7

「〔___ご安心ください。
私達は愚かな男と違い殺生は好みません。

前総理は生きていらっしゃいます。
まあ辛うじてではありますが……。

__さて皆様はこのマイクの事を不思議に思っているでしょう。
これは以前から軍で実用化に向けて試作品が作られていました。しかし我々は軍より先に完成品を作り出す事に成功しました。

ご覧頂いた通りこのマイクを通した言葉は直接人体に影響を及ぼします。

こちらもご覧ください。〕」

次に映し出されたのは女性達が男性達をヒプノシスマイクで次々に倒していくと言う映像だった。

「〔これで私(わたくし)どもがこの国の支配者になったと言う事はお分かりいただけたかと。

____そこで…

《言の葉党》がH法の施行を宣言いたします！〕」

H法案【骨子】
.人を殺傷するすべての
武器の製造禁止、
及び既存の武器の廃棄

言の葉党

「〔戦争を止めない愚かな男共に変わって___…

世界は女性によって新生する！〕」

自身が身に付けているローブの様な服を翻し言い切った〝東方天内閣総理大臣〟。

だが、こんな勝手な事を言われて街の人々が黙っている訳じゃない。

実際…私と一郎の回りに居た人達は反対の声を挙げている。

…でも…

誰が支配者になったって結局は彼奴の力が無きゃ私達の状況は何もかも変わらない。

自然と顔の表情が強張っていくのがわかった。

『___っ、いちろ…っ』

何時もは見せない程険しい顔をしていた私に一郎は気付いたようだ。

そして一郎は強く握り締めていた私の拳をゆっくり解き、軈て手を繋ぐ様になった。

「__…A、

これからの世界は今まで通りにはいかねぇ。

だけど、お前だけは俺が守る。勿論二郎や三郎達もだ。」

『……』

この時、

一郎の背負う物の重さと、

誰よりも頼れる勇気の強さが分かった気がした…。

「さてっと♪

彼らとは僕の期待通りこの混沌とした世界で動いてくれるか…

そして、〝姫〟はこれから先どうなるのか…

楽しみだな★」

…

SIXTH.HAPPY BIRTHDAY→←FORTH