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FORTH ページ6

「何かヤバい感じ?」

「何これ?」

「ビジョンに何か映ってるぞ」




頭に鋭く響く警報に吃驚し過ぎて少しぐらっとしてしまった。

あ、ヤバい転ける。と、思い目を瞑ったが…


「____っと、大丈夫かよ」

『!い、一郎…』


偶々通り掛かった一郎に受け止められ、
何とか体制を整える事が出来た。

そして二人一緒に「緊急政府放送」と映し出されたビルのビジョンに視線を移した。


___「〔日本国民の皆様 今晩は。
私は《言の葉党》党首 東方天 乙統女でございます。

今から重要なお知らせを致します。 〕」


ビジョンに映し出された一人の髪の長い女性。気品溢れるお嬢様の様に手をお腹辺りに重ねている。


「〔繰り返します。
日本国民の皆様_____…今から重要なお知らせを致します。



__現刻をもちまして、《言の葉党》が政権を握る事になりました。

急な事態に驚かれるのは無理もございません。

そこでこの方に来ていただきましょう。皆様 ご存知とは思います。

此方は現内閣総理大臣……いえ()内閣総理大臣です。〕」


言の葉党党首が指をパチンッと鳴らしたと同時に出てきたのは拘束された憎くて憎くて仕方なかった内閣総理大臣だった。


「〔では 前総理からご説明を。〕」

「〔…………〕」

「〔……あら?
このままだんまりを決め込むおつもりですか?〕」

「〔…………〕」


拘束された前内閣総理大臣はガタガタと生まれたての小鹿の様に震えて物を申せる様な状態ではなかった。


「〔まあ良いでしょう。

国民の皆様には私達がどのようにして国家転覆を成し遂げたか お見せ致しましょう。






___ヒプノシスマイク…

このマイクを通した言葉は聞いた人間を様々な状態に陥らせます。

説明だけでは理解できないかと思いますので実際に使ってお見せしましょう。〕」


__馬鹿げたオモチャだ。
私はそう思ったが…ずっと黙っていた前内閣総理大臣が縋る様に許しを乞い、言の葉党党首の纏う雰囲気が変わった事に…本当に危険な物だと察知した。

それは一郎も思った事だろう。


「〔__レディーファーストとさせて頂きますので私から…








__道理に沿わない総理へ弔辞
凝視せよこの猛威は序の口______!!〕」

「〔うぎゃあああッ〕」


『…うそ、でしょ』


苦しみ悶え、泡を吹きながら前総理は倒れた。そして何より、私は

言の葉党党首から紡がれたラップの脅威に驚いた。


「マジかよ……」

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夢華 - え…ちょっと待って…夢主ちゃんと誕生日同じなんですけど…o((*°▽°*))oメッチャウレシイ (2019年3月3日 10時) (レス) id: 5d8b40d5b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るみえーる | 作成日時:2019年2月18日 1時

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