秋への始業式 ページ22
各々、濃い時間を過ごした夏の世界から足を伸ばし、9月が訪れた今日から始業式が始まる。
目の下をくまだらけにしながら学校へと現れたのは、アンダーバーとトモだった。
「おはよー、宿題お残し組。トモは赤点テストどうだったかな?」
「うっせーな、関係無いだろ?」
カナタとトモは平常運転の様子だった。アンダーバーも、笑いかけはするがいつものキラキラしたオーラが見えない。
「宿題なんて嫌いだよ……お休みなのに地獄を見た気がするな……」
大量の宿題を、夜通しこなしていた彼には歩くことが精一杯といった様子だった。いつもと違う様子に、いささかトモ達だけでなく周りのクラスメートも心配をした。
「アンダーバー君体調悪そうだよ、保健室行く?」
「……大丈夫」
優しく気を配ってくれる人たちにアンダーバーも温かい何かを感じていたが、今日は午前で放課……だから休みたくは無かったようだ。
「アンダーバー、これ飲むか?」
やつれた様子の友人を見たカイが、某怪物エナジードリンクを手渡す。それを受け取り、アンダーバーは飲み干す。そして……
「うおおおおお、みなぎってきたあああ!
これでアンさん、元気1000倍だよ!」
一見空元気のようにも感じたが、とりあえず大丈夫そうだった。
だが、それを片隅で見ていたルナはどこか胸騒ぎを覚えていた。
「……絶対どこかでへばるよ、アレ」
後に、ルナのこの不吉な予言は一寸の間違いもなく的中することとなる。
10人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
デ・ロイテル(プロフ) - 7位イイね (2018年10月9日 22時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - もう大丈夫だと思います (2018年9月28日 18時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - サイコパスさん» いいな〜、私まだアーカイブも見れてないんですよ。なんか、その様子がすぐに想像できてしまいますww (2018年9月12日 18時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - 楽しかったでホラーゲーム実況楽しかったです!アンさんが上手いのにアワアワしてる感じがまさに撲殺天使…ちなみに、リアタイで見れました( ≧∀≦)ノ (2018年9月12日 17時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - ありがとうございます!自分も好きなときに勝手にコメントする感じになるので、無理無く返信いただけるとありがたいです。 (2018年9月10日 10時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Olivie | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maycry
作成日時:2018年5月10日 23時