強制送還 ページ23
「……」
気がついたら、僕はいつもの見慣れた寝室の天井を仰いでいた。どこか体が気だるく、ところどころ痛みを感じる。
それを遮るように、ジョンがその目を不安色で一杯にして僕の顔を覗きにきた。
「国王……無理はなさらないでください」
「あれ、僕ってどうして……」
「学校から『アンダーバー君が倒れてしまいました。どうやら寝不足が原因らしいのですが、何をしても起きないんです。よろしかったらお迎えに来ていただいても……』と、連絡が入ったので強制送還いたしました」
そうだ、そう言えば僕は……
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「アンさんね、夏休みは色んなことをしたんだ！
星空を見たり、海とかで泳いだり、夜なべしてゲームをしたり、もちろん歌も歌ったのよ〜！」
宿題の夜なべは嫌だと言うが、ゲームの夜なべは余裕であるらしい。アンダーバーの体の仕組みはとても都合がよいものであるらしい。
そんな彼が、夏休みの出来事を全力で語っている。周りの人はとても楽しそうな顔をして話を聞いている。
「なんかアンさんって、何でも楽しく感じられそうだから羨ましいな！」
「海、あれは楽しかったな！ジョンさんのバーベキューも旨かったし」
平常運転を心がけている彼だが、そのボロはすぐにむき出しになった。
「アンダーバー、提出物を皆のをまとめて職員室へ持ってきてくれ」
担任からそう頼まれた彼は、足取り軽そうに提出物を持っていった。
しかし、彼はいつになっても戻ってこない。そして、職員室から担任が教室へと戻ってきた。その顔は決して機嫌の良さそうなものではない。
「アンダーバーはどこだ？来てくれと言ったのにまだ来ない」
「え……先生に言われたすぐ後に提出物を抱えて行きましたけど……」
「……」
そのやりとりを聞いたルナが、慌てて教室から出ていった。向かった先は、保健室だった。
「あの、アンダーバー君は……？」
「さっき運ばれてきたよ、廊下のど真ん中で倒れてたんだって……三年の子たちが連れてきてくれたの」
予想が見事に的中した。
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デ・ロイテル(プロフ) - 7位イイね (2018年10月9日 22時) (
レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - もう大丈夫だと思います (2018年9月28日 18時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - サイコパスさん» いいな〜、私まだアーカイブも見れてないんですよ。なんか、その様子がすぐに想像できてしまいますww (2018年9月12日 18時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - 楽しかったでホラーゲーム実況楽しかったです！アンさんが上手いのにアワアワしてる感じがまさに撲殺天使…ちなみに、リアタイで見れました( ≧∀≦)ノ (2018年9月12日 17時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - ありがとうございます！自分も好きなときに勝手にコメントする感じになるので、無理無く返信いただけるとありがたいです。 (2018年9月10日 10時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Olivie | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maycry
作成日時：2018年5月10日 23時
