猫拾ったらその猫に愛を求められた。【まふまふ】

愛してね5 ページ5

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『人から貰う好意って、他人にとってとても嬉しいことだと思うんだよね。私も好意からだってわかったから何なんコイツとか思ったけどさ、困ってる人見て見ぬふり出来ないし！』

「〜〜〜！あ"りがどう"ぅ！！」


やっぱり好き！と言って私に飛び付いてきた。ちょっと待って、ご飯作りたいんだけど。



『あ、それと私の名前はA！君って名前じゃないからね。』

「！！…うん、A！！僕の事はまふくんって呼んでね！」


とりあえず離れてもらい、私はご飯を作り始める。今日の夕飯はオムライスで行こう。私がオムライスを作っている間、まふくんはずっと私の名前を言いながらニコニコ笑っていた。

うっ、周りに花が見える…。


出来上がった二つ分のオムライスを両手に持ち、彼に呼び掛けると一気にパアッと明るくなった。眩しい…。



「わー、オムライスだ！」

『とりあえず二人分作ったんだけど…。』

「僕、結構大食いだからオムライス食べた後、猫になってキャットフード食べるね！早めにフード減らす方がその分多くAのご飯食べれるし！」

『お、大食いなんだ…。』


見た目凄く細いのに大食い…。これが前友人が言っていたギャップってやつか。

いただきます、と言って一口オムライスを口に含んでみる。うん、自分で作ったわりには美味しいかな。まふくんの方から強い視線を感じ、彼の方を見る。



『…食べないの？』

「んーん、食べるよ！食べるんだけど……あのね、お願いがあるの！」


キラキラとした目で彼が此方を見つめてくる。なんか嫌な予感するぞ。




「Aに、あーんしてほしい！」


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