猫拾ったらその猫に愛を求められた。【まふまふ】

愛してね39 ページ39

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涙が頬をつたってポタポタと手紙の上に落ち、ボールペンで書かれた文字が滲む。


『あぁああっ…。』


頭が割れそうなくらいに痛み、目から余計に涙が溢れていく。好きな人がいなくなるだけでここまで辛くなるとは思ってもいなかった。

私が車に轢かれて入院していた時も、まふくんはこんな風に苦しんでいたのだろうか。


まだまだ立ち直れそうじゃないけど、



君が居なくて悲しいけど、





『待っててって、言われちゃったら…』



君が迎えに来るのを待つしかないじゃんか。



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それから数ヶ月経ってやって来た卒業式。卒業生である私達は仲間との別れに涙をながして抱き締め合う。私も友人達と思い出話をしたりして風で揺れる桜の木を見つめた。



『卒業したよ、まふくん。』



貴方は今も幸せに笑っていますか。また私の前でしたように泣き喚いていませんか。

また貴方に会える日を楽しみにしています。



　
　




そして、私が高校を卒業してから二年後＿＿＿＿。


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