猫拾ったらその猫に愛を求められた。【まふまふ】

愛してね22 ページ22

．


あと一週間経てば、わくわくドキドキ！の文化祭が行われる。

私たちのクラスの出し物は、メイド執事喫茶となった。


クラスの男子がメイドがいいと粘りに粘ったので、それじゃあ男子が執事になるならということで無事決定。

高校生活も今年が最後だし、楽しめるなら何でもいいかな、と最初にメイドを嫌がっていた子達も納得した。


今日も文化祭にむけての色々な買い出しやら衣装合わせ等が行われている。



「ちょっと男子！！ふざけんならアンタらにメイド服着てもらうよ！！」

「いやそれならプリキ○アの服の方が面白くない？」

「それはただの罰ゲームだ。クッキーいただきぃ！」

「おい！休憩用のクッキーつまみ食いすんな！！」


「天宮と相川だけは執事服なんかちょっと高そうだよな。」

「あぁ、俺前世王子様だったから。」

「僕は前世魔王だったよ。ちなみにAが僕に拐われたお姫様ね。」

『私前世スポンジだったからお姫様じゃないよ。』

「お前らノリ良すぎじゃね？」



馬鹿な会話をしながらも作業をする手は止めない。

女子は衣装作りと料理が上手い人達でメニュー決め。男子は料理できる人は女子と一緒にメニューを考えたり、教室の飾り付け用の大道具なんかを運んだりしている。

みんな楽しそうだなぁ。


　
「なあ、誰かクラス全員のジュース買ってきてくんね？金なら後で渡すから！」

『あ、じゃあ私行くよ。』

「えっ、じゃ、じゃあ僕も！！」



．

愛してね23→←愛してね21

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す