lethal weapon*３ ページ29
「まず、どうして君を余興として選んだかと言うとね」
静かに耳を傾けながら、俺はふむふむ、と頷く。英智さんのことだから、それなりの理由があるはずだ。
「君はまだ、アイドル活動を一度も行っていないという点が大きいかな」
「うぐっ」
痛いところを付かれて、思わず口から奇声が漏れる。
自分のユニット名を一瞬忘れるくらいにはサボってたし、もしかして怒られるパターンか？よし、それなら先手必勝だ。先に謝ってしまおう。
「あの、ごめんなさい……」
「ん？どこに謝る要素があるんだい？」
「え、だって、その……アイドル活動してなかったから……。やっぱり生徒会長として、俺の怠惰な態度に怒ってるのかな〜って」
「うーん、確かに物申したい事実柄ではあるけど。今はそれが功を奏したし、あまり君をイジメちゃうのも敵を増やすだけだから、今回限りは目を瞑るよ」
英智さんサラッと言ったけど敵ってなんのことだろ。俺が知らないだけで、うちの学院に悪の組織があるのかもしれない。
「この余興はアイドル活動をしていない生徒にしてほしかったんだ。これについては君が出演するメリットにも関わってくるから、そのこと絡めながら話させてもらうね」
書類の3ページ目を開いてみて、と言われ、ペラッとページをめくる。
「見てわかるように出演依頼料……つまりは金銭の話なんだけど＿＿ってA、酷い顔だけど大丈夫？」
「今何気にディスられた気がしましたけど！？って、あーもう！それはどーでもよくて！俺、こーいう話は苦手なんですよ」
お金とかなんか難しくてよくわかんないし、ここって独特の単価を使用してるから未だに慣れない。
「そんなAのために、僕がこうして説明してあげてるんでしょ。ふふ、ちょっと上から目線だったかな？」
「いえ、こればっかりは俺の頭の問題なんで……なんかすいませんホント。あ、そんでお金がなんでしたっけ？」
書類を見た限りだと、貰える報酬金額はそれなりに……というか、普通に考えてかなりデカい金額だ。ゼロひとつ多いんじゃないかなってレベル。
見たことのない金額に顔をしかめていると、英智さんは何を勘違いしたのか、
「やっぱりそれじゃあ足りないかな？A1で優勝したユニットが貰える金額よりは高値に設定してあるけど」
「ええ！？足りないなんてとんでもないです！逆にゼロの多さにびっくりしてるくらいで……！」
「そう？」
きょとんとしてるけど、英智さんどんだけ金持ちなんだ。あのときの病室だって凄く豪華だったし、金を持ってるのは間違いない。
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サラ(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます！！ 後編まで書いてくださりありがとうございます。宜しければパスワードの方教えていただけると幸いです。 (5月8日 15時) (
レス) id: 57059d652a (このIDを非表示/違反報告)
koeno(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！素敵なお話をありがとうございました！もし続編を書かれるのであればぜひパスワードを教えていただきたいですー！！ (4月7日 0時) (レス) @page49 id: 3ec6efc790 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編みたいです！ (4月2日 17時) (レス) @page49 id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)
0nm3264922j626v(プロフ) - 続編めっちゃ読みたいです！是非！お願いします！ (4月1日 20時) (レス) id: 203b2c7fc8 (このIDを非表示/違反報告)
ただのヲタク(プロフ) - 続編読みたいです！すごく楽しく読ませてもらいました！ (3月30日 9時) (レス) @page49 id: 9a68619e2b (このIDを非表示/違反報告)
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