舞い降りた段ボール事件簿*２ ページ46
「え、ちょ、ま＿＿っ！」
謎の悲鳴に反応して上を向くと、そこには俺めがけて降ってくる沢山の折り畳まれた段ボール。
避けなきゃ危ない！と気づいたときはもう遅く、
「っ〜、いったた。もう！なんなんだよ……！」
体はもちろんのこと顔面にも段ボールの攻撃をくらい、思わず涙目になりながら、一番痛かった鼻先を手で触る。
いったい誰がこんなことを？そんなに恨みごとは買ってないつもりだけど！
少し怨みの念を込めて、こちらに慌てて駆け寄ってきた人を見遣る＿＿って、待って待って！なんかメッシュ入ってるし怖い！
「あの、その、ごめんなさ」
「大丈夫ッスか！？俺がヘマしたせいで、申し訳ないッス！」
い、と最後の文字を言おうとした瞬間。
俺の言葉を遮るように、そいつはとても心配した表情をしながら、俺に手を差しのべてきた。あ、あれ？凄い予想外の展開。
「ええっと。大丈夫ではないけど、いちおう怪我はないと思う……」
怖々とその手を握ると、軽々しく俺を起こし上げてくれた。
まさかの行動に驚きすぎてポケーとしていると、彼は勢いよく頭を下げ、
「本当にすんませんっ、怪我とかしてないッスか？もしなんなら、保健室までおぶらせてもらうッスよ！」
「おぶらせてって……。いやいやいや！大丈夫だから！あの、ほんと気にしないで！？」
「そうッスか？……って、あれ。転校生さん、イメチェンしたんッスか？髪の毛が短くなってるし＿＿」
誰と勘違いしてるんだ？
そういえば、少し前に女子生徒が転校してきたって話があったな。もしかしたら背丈が似てるのかもしれない。それなら間違えても仕方が、
「＿＿あ、でも。身長も縮んでるから人違いッスね。重ね重ね失礼しましたッス！」
うん、今が一番失礼だよ。
「となると、もう一人プロデュース科に転校生さんが来たんッスかね？」
納得したようにうんうんと頷いた彼は、両手を腰だめにする姿勢をとると、にぱっと人懐っこい笑みを浮かべた。
「あっ、申し遅れたッス。俺は一年A組の南雲鉄虎ッス！以後、お見知りおきを〜ッスよ♪」
……とりあえず誤解を解かなければ。
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yukki(プロフ) - 続けてくださって嬉しい限りです！これからも応援しながら作者様の作品を読ませていただきます！！ (2020年1月11日 23時) (
レス) id: c7ca82405e (このIDを非表示/違反報告)
すみぃ(プロフ) - 続けて下さってほんとに嬉しいです！！pixivあんまり詳しくなくて作者様の作品見れるか不安なんですけど勉強します！！これからも影ながら応援しております！頑張ってください！ (2020年1月11日 19時) (レス) id: f77c46eafb (このIDを非表示/違反報告)
「なる。」(プロフ) - 作者様の書き方がとても好きですし、凄く読みやすいと感じています。なので、占いツクールでの活動を続けるという決断をなされた事が、凄く嬉しいです。最後になりましたが、更新、楽しみにしながら気長に待ってます。 (2020年1月11日 12時) (レス) id: 61cc988ea5 (このIDを非表示/違反報告)
「なる。」(プロフ) - こんにちは。突然ですが、コメント失礼します。占いツクールでの作品の書き方ですが、台本書きでは無い他の作者様も大勢いますし、現に私も台本書きはしていません。書き方は作者様の自由なので、台本書きでも、台本書きじゃなくても、どちらでもいいと思います。私は、 (2020年1月11日 12時) (レス) id: 61cc988ea5 (このIDを非表示/違反報告)
Tatutatu(プロフ) - この作品とても好きです！続ける決断をなさってくれてとても嬉しいです……！ (2020年1月11日 10時) (レス) id: b586c3b914 (このIDを非表示/違反報告)
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