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Open-ended*5 ページ9

「私にかかれば骨格や筋肉量、そしてあなたの場合少々わかり辛いですが、声変わりの有無で性別の判断は可能です」

「そうですよね。わかる人にはわかりますよね!」

テンションが上がってしまって、先輩の手を握りしめてぶんぶん振り回す。

「とはいえ、華奢な体躯というのは少々羨ましいですねぇ。女性を演じることもあるのでどうしても興味が湧きます」

「俺はもっと身長欲しいです」

「勿体ない。きっと似合いますよ、ドレス」

「まっさかぁ。冗談やめてくださいよ」

普段なら怒るところだが……。今なら、ティッシュに包んでダストボックスシュートするレベルで流せる軽口だ。

先輩は少しおかしなところがあるし変態だけど、なんだかんだ落ち込んでたら慰めてくれたし、なにより俺の性別をきちんとわかってくれていたし。きっと有り得ないほど変態なだけで、根は良い人に違いな、

「フフフ、冗談じゃありませんんよ」

訂正しよう。やっぱりダメな人だ。

「おおっと、なぜかこんなところにシンデレラの衣装が!」

「着ませんよ?!絶対嫌ですから!!」

「大丈夫です」

「何が!?」

何も大丈夫じゃないが?! つかどっから出したそれ。

断固拒否の姿勢を取れば、先輩はやれやれと残念そうにドレスをしまった。小声で「まあ今じゃなくても……」と聞こえてきたのでしばらくは気が抜けないなと思った。

「手厳しいですね、にゅう五郎さんは」

「は?」

なぜ突然に、にゅう五郎。

にゅう五郎……ってなんだ。誰だ。一郎どこだよ。なんでいっきに5へ飛んだ。もしかして俺か?俺の名前なのか? キラキラネームもびっくりのヘンテコネームだな。

城崎Aから、何がどうしてそんな名前に……あっ。

そういえば。出会った当初、先輩が怪しすぎて名前を教えたくなかったら、かなた先輩から貰ったぬいぐるみの名前を名乗ったんだった。

「まじかあの嘘信じてたのかよ……」

フツーに考えてにゅう五郎なわけないのに。まあ名前を偽るなんてのもフツーじゃないけど。

「あの、にゅう五郎じゃないです」

「はい?」

首を傾げて不思議そうな顔をする先輩。
そーなるよなぁ。うーーん。

「俺、城崎Aっていいます。にゅう五郎ってのは嘘です」

まさか本当に騙されていたなんて思わなくて、気まづいやら、ちょびっと申し訳ないやらで、顔を背ける。さぁ、この変態、なんて返してくるんだ……??

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yukki(プロフ) - 続けてくださって嬉しい限りです!これからも応援しながら作者様の作品を読ませていただきます!! (2020年1月11日 23時) (レス) id: c7ca82405e (このIDを非表示/違反報告)
すみぃ(プロフ) - 続けて下さってほんとに嬉しいです!!pixivあんまり詳しくなくて作者様の作品見れるか不安なんですけど勉強します!!これからも影ながら応援しております!頑張ってください! (2020年1月11日 19時) (レス) id: f77c46eafb (このIDを非表示/違反報告)
「なる。」(プロフ) - 作者様の書き方がとても好きですし、凄く読みやすいと感じています。なので、占いツクールでの活動を続けるという決断をなされた事が、凄く嬉しいです。最後になりましたが、更新、楽しみにしながら気長に待ってます。 (2020年1月11日 12時) (レス) id: 61cc988ea5 (このIDを非表示/違反報告)
「なる。」(プロフ) - こんにちは。突然ですが、コメント失礼します。占いツクールでの作品の書き方ですが、台本書きでは無い他の作者様も大勢いますし、現に私も台本書きはしていません。書き方は作者様の自由なので、台本書きでも、台本書きじゃなくても、どちらでもいいと思います。私は、 (2020年1月11日 12時) (レス) id: 61cc988ea5 (このIDを非表示/違反報告)
Tatutatu(プロフ) - この作品とても好きです!続ける決断をなさってくれてとても嬉しいです……! (2020年1月11日 10時) (レス) id: b586c3b914 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:苺バニラ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年10月14日 12時

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