選んだ道 -翔side- ページ9
呆然とAを見下ろして
あからさまに動揺している俺は
されるがままに優しく手を引っ張られ
ソファに座らせられた。
『発売日だったから、私のこと心配してくれてたんでしょ？』
「あぁ…まぁ…」
『ごめんね、私も素直に、大丈夫だよって言えばよかったんだけど。あまりに翔くんが腫れ物を触るみたいに扱うから(笑)』
しまった、と頭を掻く俺に
優しくて穏やかなトーンで
まるで子供に話しかけるよう。
『あのね、翔くんの記事を読んだの。』
「へっ？」
『私もずっと、私は"巻き込まれてた"だけだからって、嫌なことがあると、そうやって逃げ道を作ってた。だけど、結局は自分で"選んで"歩いてるんだよね。』
あぁ。17歳の俺に宛てた手紙のことか。
『ヌードは二度とやりたくはないけど…。でもそれも自分が選んだ道だから。』
大泣きしてたから
少し腫れぼったい目。
その目が優しく俺に微笑む。
『それにね、翔くんに綺麗だよって言ってもらえたから、自信が持てたんだよ。』
神経質、もしくは
過保護になりすぎてたのか。
Aは俺が思ってるより
ずっと強くなってた。
それも俺の言葉が結果的に
Aを励ましてたなんて。
「落ち込んでるもんだとばっかり思ってたからさ、俺どうしていいかわかんなくて。よそよそしかったよな。」
"ゴメン"と囁きながら唇を近づけ
触れるだけのキスをする。
ふふっと零れたAの笑い声が
唇にかかってくすぐったくて
もう一度笑ってる口を塞ぐようにキスした。
「早くこうしてればよかった」
『ふふ。さて！明日も早いから寝よっか』
「んだよーー」
小走りに寝室に向かうAを
ぬぉー！っと変な声を上げながら
全力疾走で追いかけた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 300人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もえ(プロフ) - 是非とも!!!読ませていいだきます!! (2015年8月12日 19時) (
レス) id: a8b48df7e1 (このIDを非表示/違反報告)
Love(プロフ) - もえさん» ありがとうございます（笑）すごい褒めてもらって嬉しい( ´艸｀)まだまだ続いてるのでよろしくです〜♪ (2015年8月12日 18時) (レス) id: a37b0e2bf9 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - あぁ、次のお話に行く指がトマラナーイwこのお話面白過ぎですよ？w応援しています!!!!! (2015年8月12日 1時) (レス) id: a8b48df7e1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - おはようございます！移行先でコメントさせていただきました♪ (2014年9月19日 8時) (携帯から) (レス) id: 0ade231d09 (このIDを非表示/違反報告)
Love(プロフ) - さくらさん» こんばんは！さくらさんもダメだったのね…残念…。誰が当たってるの？っていう倍率ですね。ハワイでの目撃証言、どんどん上がってきてますね。羨ましい！！ (2014年9月18日 23時) (レス) id: fba9c6dab2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Love
| 作成日時：2014年5月5日 0時
