下っ端くんが大好きな生徒会長さん【c.l.n】

Episode 19 ページ19

告白された日は特に何もなく過ぎてあっという間に次の日になったんだけど



あんまり待たせるのも良くないよなぁと思ってもう今日返事しよーかと



私は別に恋愛としての見たことないし、むしろ知らなかったっていうか



そんな中途半端なのでOKされても困るよなぁって感じで断ろうかと思ってたり



……そういえば今日ころんくんも返事の日かぁ



OKするんだろうなぁ。



『別に良いんだけどさ』



莉「なにがー？」



『いや、別にー？』



莉「そー？俺今の状況よくわかってないんだけどさ、Aちゃんも告白されたんでしょ？」



『うーん、そうだねぇ』



莉「ころちゃんも今日返事だし…まぁ俺がとやかく言えることじゃないけど後悔しないように、とだけ言っておくかな」



私の出している決断には後悔なんてないはずなのにどこか突っかかるというか



『結局わたしは鈍いのか？』



莉「まぁ、そんなとこあったりするよね〜」




やっぱりなのか…



莉「あ、俺センセーに呼ばれてるから少し遅れる！先行っててー」



『あ、おっけー！』



他は来てるかなーと思いつつ生徒会室を開くと



『あ、ころんくん』



まだこんなとこにってことは返事する前なのかな



聞いてみよーか…


『そーいえ こ「Aも、昨日告白されたんでしょ？」



『え？あ、うん。』



こ「返事はどーすんの？」



『いやー、まだ決まってないっていうか…』




とっくに決まっているはずだったのに濁してみたりして、自分も何したいのかわからないよ




こ「ふーん、あっそ」


自分から聞いてきたくせに興味なさげにして立ち上がる


あー私ってば振り回してたつもりが振り回されてたのかな


『そっちは返事もうしたの？？』


こ「今から行くとこだけど？」


『そっか…』


付きまとっていたのは私だけであって正直なところころんくんは1ミリも私になびいてはないのだと思うと、


今の私には返事をしにいくころんくんをいつもの様に構うことは出来ない。


ころんくんは少し不機嫌そうな顔をしながらいつもより音を立てて生徒会室の扉を閉めた。

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