声。 ページ10
"ここ!ここに隠れよう!"
"み、見つかるよっ!"
"しっ!静かに!"
眩しい光。
私は、目を覚ました。
朝が、来たんだ。
学校の支度をする。
………また、あの夢だった。
声が同じだったからわかる。
あれは、一体誰?
私は着替えてから、下に行く。
「おはよう。」
「あら、早いじゃない。」
ランニングは、ママが危ないと言って等分は中止になった。
私は、テーブルに用意されている朝食に手を付ける。
『行方不明者がでてから、一週間の時間が過ぎました__』
テレビのニュースは、皆のことで持ち切り。
ある意味目立ってるよ、若武。
何て思いながら、朝食を食べ終えて歯磨きをした。
「行ってきます。」
「気をつけるのよ。」
そのママの言葉を聞いて、家を出る。
あの夢のことも気になったけど、やっぱり皆事の方が心配で。
深く考えようとはしなかった。
数人の視線を感じた。
ゾクッと震える悪寒が走った。
もしかして。
私は、歩く足を早める。
まだ明るい時間帯。
だけど、人の歩きがとても少ない。
こんなところでさらわれたら、誰も気付かない。
走った。
人の通りが少しでも多いところを目指して。
怖い 怖い 怖い
そんな感情の中に ちゃんと。
"逃げなきゃ"
という意思がしっかり固まっていた。
視線が足音に変わったとき、仮定が確信へと変わり。
学校のことを忘れて、夢中で走った。
"早く!こっち!こっちに逃げよう!"
頭の中で そんな声が 響いた。
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菜乃 - 続き…待ってますよ? (2021年7月23日 20時) (レス) id: a631c2039c (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 続き気になっています!頑張って下さい! (2021年4月18日 20時) (レス) id: b3dc4b2f8e (このIDを非表示/違反報告)
実埜里 - これ、面白いですよ。そそられて、読むスピードが止まらなくて、好奇心を擽られます。自信を持ってください。低評価なのは、その人の押し間違いだと思えば良いんです。あなたは、文才です。更新待ってます。 (2020年7月19日 16時) (レス) id: 4da7131419 (このIDを非表示/違反報告)
ゴールド - 自信持って更新楽しみにしてます (2020年7月8日 16時) (レス) id: a978d9cb24 (このIDを非表示/違反報告)
さしみ - とてもワクワクします。更新楽しみにしてます。 (2019年11月9日 15時) (レス) id: 579ffd5296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Trace | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/purumu/
作成日時:2016年2月24日 13時