*失われた記憶は知っている*

体験。 ページ23

きっともう日が沈んだ。


きっと 夜になったんだと思う。



一気に気温が下がって肌寒い。









｢一か八か、飛び出すか?｣



｢リスクが大きすぎる やめよう。｣









私達がここに来てから、三日…経つのかな。

それさえもわからない。






何だか自分が とても弱くなったように感じる。







こういうとき、私は皆の何の役にも立てない。

闘う事だって出来ない。




きっと、足手まとい。






弱い自分が嫌でたまらなくなる。


…………！




何、考えてんだろ 私




弱気になってちゃ一番行けないのに、








｢っくそ、あいつら何の目的なんだよ！｣


｢何の情報も掴めないんだから仕方ねぇだろ、｣




｢…二人とも、焦っても何も変わらないって言っただろ。
きっと俺達は…精神的に限界が近づいてるんだ。
そんな状況で、踏み外したら 後が怖い。

慎重に行こう。｣







こういうときに、皆を落ち着かせる言葉を言ってくれる黒木くん。

精神が限界、か………




そうかもしれない。






こんなこと今まで体験したことなんかなかったし。


どうしたらいいか、何て わからないから焦っちゃう。






焦らないで、慎重にいかなきゃ……








……………………









………体験したことなんか…無いんだから…









"ここどこだよ！"


"く、暗い……"


"何でこんなことに"









…………………………

体力。→←繰り返し。

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