パン。 ページ21
ガラッと
扉が開いて背中を押される。
「間違っても、
変な気は起こすなよ。」
コウとかいう人は、
それだけ言って扉を閉めた。
ガチャンと、
鍵が閉められる音がする。
「アーヤ、」
心配そうな声で呼ばれ、
私はそこで皆が起きてこちらを見ている事に気がついた。
「皆……、
おはよう。」
私は、平然を装う。
「どこ行ってたんだ?」
それでも皆は真剣に私を見つめる。
私は、今あったことを正直に話した。
ただ、カイという人から聞かれた質問については皆に打ち明けなかった。
言ったのは、あの三人の名前。
他は何も言ってない。
「…立花、体調は?」
「もう大丈夫、ごめんね。」
昨日倒れてしまった事を皆が心配して気にかけてくれる。
心配かけてばっかで、
本当に申し訳ない気持ちが募る。
それから約1時間程これからどうするか、逃げ道は、と色々話し合った。
すると、また扉の鍵が開く音がして開いた。
「食え、」
そうおかれたのは、籠にはいった 人数分のパン。
手首の縄が解かれて また、光が閉ざされる。
「………どうする?」
「何か入ってるかも、」
「それは多分大丈夫。
このパンからは正常な匂いしかしない。」
翼の言葉が合図となり、
私たちはそれぞれパンを手に取った。
"うっわ!パサッとしてる!"
"しょうがないね。"
"あはは、"
パサッとした触感が口に残っていた。
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菜乃 - 続き…待ってますよ? (2021年7月23日 20時) (レス) id: a631c2039c (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 続き気になっています!頑張って下さい! (2021年4月18日 20時) (レス) id: b3dc4b2f8e (このIDを非表示/違反報告)
実埜里 - これ、面白いですよ。そそられて、読むスピードが止まらなくて、好奇心を擽られます。自信を持ってください。低評価なのは、その人の押し間違いだと思えば良いんです。あなたは、文才です。更新待ってます。 (2020年7月19日 16時) (レス) id: 4da7131419 (このIDを非表示/違反報告)
ゴールド - 自信持って更新楽しみにしてます (2020年7月8日 16時) (レス) id: a978d9cb24 (このIDを非表示/違反報告)
さしみ - とてもワクワクします。更新楽しみにしてます。 (2019年11月9日 15時) (レス) id: 579ffd5296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Trace | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/purumu/
作成日時:2016年2月24日 13時