115、敵はこちらの弱点を知っている ページ17
「まあ、今は上の連中がごたごた机の上でやってんだろうから、ぱんだは今まで通り真選組で仕事してりゃいいだろ。あんまり一人で出歩くなよ」
いつも一人であっちこっちフラフラしてたんだから、とそう言って赤はガシガシと頭をかいた。
「特に黒いのがどういう動きすんのか分かんねぇんだから、本当に注意しろマジで」
「……黒澤か……。あれがオレのところに来る可能性はどれくらいあるかな…」
「まっつんなら100%お前に押し付けんだろ」
「……だよなぁ……」
そっか、黒か…。
黒が来る可能性があるのかぁ…。
「おい、その青だの黒だのは一体なんの話なんで?」
「俺らの同業者。仲間って奴。それ以上は言えねぇよ。一応機密情報ってやつだからな」
「そういうことです。これ以上のAさんたちの情報が知りたい場合は僕みたいにのし上がるしかありません」
ドヤ顔でそう言った曙に赤は大げさにため息をついて曙の頭へチョップをかました。
ああ、結構ガチ目にやった。
超痛いだろ…というか脳震盪起こしていないか大丈夫か??
「ふーん…成る程ねェ…」
考え込んだように視線を落とした隊長をちらりと見てから、もう一度赤をみる。
…赤がこれだけ酷い怪我を負わされるなんて、余程の奴がいたはずだ。
「ちなみに…赤信はどんな奴にやられた?」
「元々の護衛は殆どお前に殺されちまったからっつって、あーなんだっけ、あの戦闘特化の天人…」
「もしかして、夜兎ですかィ?」
「そうそう、それ。番傘使って来る怪力達。あいつら三人もいやがった」
夜兎を護衛として雇っているだなんて…。
「殆どが力技だったからぱんだは問題ねぇと思うが…三人同時に相手はキツイだろ」
「キツイな。一対一だったらやれる」
「あいつら再生能力も高かったから一撃必殺のお前が一番相性がいい。
……恐らく、あんだけこっちの情報掴んでんだ。戦闘スタイルくらい分かってんだろ」
それぞれの戦闘スタイルに応じた護衛がいる可能性がある…?
私の時は一人、妙にすばしっこい小柄の奴がいた。
アイツはやる事が出来なくて野放しにしたはずなのに、赤からの話には出てこない。
「お前ん時はどういうやつだった」
「妙にすばしっこい、小さい子供みたいな…。隙を狙って突いてくるタイプだった」
「やっぱりそうかよ…ったく面倒だな本当に」
そう言って赤は舌打ち一つをかました。
177人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
からし(プロフ) - 猫とやぎさん» コメント有り難うございます!勉強大変だと思いますがその活力にこの小説がなれるなら嬉しいです^ - ^ 続編はもう公開してますから空いた時間にでも見に来てくださいね! (2020年5月19日 17時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
猫とやぎ(プロフ) - コメント失礼します!!学校が始まり…帰ってくれば塾…と占ツクあんまり見れてなくて死にそうになってたんですけど、この小説見た瞬間生き返りました…!!続編とても楽しみです!!!頑張ってください!!超楽しみにしてます!! (2020年5月19日 15時) (レス) id: 497823dae0 (このIDを非表示/違反報告)
からし(プロフ) - 常夏さん» コメント有り難うございます!楽しんでいただけているのなら何よりです!是非続編も宜しくお願いします^ - ^ (2020年5月18日 19時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
常夏(プロフ) - いつもキュンキュンして楽しませてもらってます! 続編も楽しみです(^^) (2020年5月18日 12時) (レス) id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
からし(プロフ) - 猫とやぎさん» 猫とやぎさん、感想をいつもありがとうございます!無事しっかりさせたようで良かったです^ - ^ 明日は更新できない可能性があって今日多めに投稿しましたが、明日も一話くらいはあげられるよう頑張りますね!また見にきてください(*^ω^*) (2020年5月16日 22時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:からし | 作成日時:2020年5月6日 21時