ペンダントの魔法【stpr】

episode2 ページ3

ﾀｯﾀｯﾀ




天野「お嬢、明日は何時に起床しますか？」






「6時、かな。学校は8時までに登校すればいいから。天野も出来るだけ隠れてついてきてほしい」






横に並んで歩かれたら怪しすぎるから







潜入員として入っている雫組の人からしたら私が完全敵だってわかっちゃうから








天野「承知しました。じゃあ今日は早めに寝なければなりませんね」






「………天野。何回も言うけどそんな敬語じゃなくてもいいんだよ？」








天野「それは無理です。お嬢の方が立場が上なんですから」






……そうなのかな…年齢的に言ったら天野が上だけど







組長の娘だからって全員にお嬢呼びされるし、






なんか大変







ﾀｯﾀｯﾀ





天野「部屋に着きましたよ。もう寝ますか？」






「そうする、ありがとう、部屋まで送ってくれて。天野も明日早いからちゃんと寝てね。おやすみ」







ｶﾞﾁｬ






明日は学校…ねぇ…






「…首元に何かつけてていいのかな」






私は毎日、肌身離さずペンダントを付けてる







このペンダント、どこで買ったかも、誰かに貰ったのかも…全部わからない







気づいた時には肌身離さず、ずっと持ってた







任務の時だって





お父さんに首に絡まったら危ないって言われても








どうしても取りたくなかった







よくわからないけどすごく大事な物な気がする







…本当、意味わかんないよね








「制服も用意してあるって…ベットの上に既に置いてあるし」






用意してあるって明日渡されるのかと思ってたけど、もうベットの上に置いてあった







スクールバックまで







……ペンダント、バックにつけようかな





首につけていいか、わからないから








バックにつけるのは朝にしよう。夜はまだ首につけてたい







…………




『異能力は緊急時以外使用禁止だぞ』







この異能力、せっかく人を守る為にあるのに





あんまり使えない





任務の時は基本使うけど、潜入捜査の時は一切使ってはいけないって言われてる








これは昔からの決まり。掟なんだ






「…寝よう。明日は早いんだから」







学校での潜入捜査で一番大事なことは






どれだけターゲットにバレずに近づくか






気をつけなきゃ

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