ペンダントの魔法【stpr】［6］

episode69 ページ50

Aside





静かな病院内…まぁ、真夜中だし、そりゃそうだよね







「っ…ぃ゛…」







やっぱり歩くと痛いなぁ…3日も経ってるんだから少しは良くなってると思ったのに








…、看護師さんがいる






見つかったりしたらめんどくさいよね、絶対病室に戻される







いっその事聞いちゃうのが一番だけど、この病院にみんなはいるのか







でも、なんか…嫌だ。今、今会いたい







話せなくても、姿だけでも見たいんだ










とにかく探そう…一階とか、ロビーみたいなところがあるはずだよね








そこに入院している人の名前一覧とかあったはず…今は9階か






一階に行ってみよう






ー一階ー







「……ない…やっぱり関係者の人が持ってるものなのかなぁ…」








…あ、マップがある……





すぐ近くに中庭があるんだ





…外の空気、少しだけ吸いに行こうかな










ﾀｯﾀｯﾀ…








月明かりだ。凄く綺麗…







「………」







首からかけているペンダントが照らされて輝く






…魔法石…







私達の絆を紡いでくれたペンダントは本当に魔法そのものだった








私たちをこの世界で巡り合わせてくれたのも、








何回も、何回もピンチの時に助けてくれたのも







壊れそうで、離れそうな絆を紡いでくれたのも







全部このペンダントのおかげだなって、改めて思う









…宝物だよ。本当に。私達の絆を紡いでくれてありがとう








…満月。月が満ちている夜…なんだか凄く心地がいい







身体中痛いけど、今はリラックスできてる









ひゅぅぅ…









「…！ぁ、…」








優しい風、







…無事に帰ってきたんだ








私、生きてる。







ペンダントも、きっと力がないんだろうな。私達が込めた魔力が尽きたと思う







それほど頑張ってくれたペンダントに感謝しなきゃな








……帰ろ、ちょっと肌寒いし








病室に戻ろうと一歩踏み出した時だった











？？「…A…？」









「…っ…！？」








優しい、暖かい声が静かな夜に響いた




ーーーーーーーー




後ちょっとで終わりそうなのに続編です…！w






後少し、今後もこの作品をよろしくお願いします！

この小説の続きへ→←episode68

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す