ペンダントの魔法【stpr】［6］

episode67 ページ48

さとみside



優しい、低音の声が響いた






全員がはっとして振り向く






さ「…！？こ、…こう、ちょう…？」







咲人「っお前らが焦ってどうするんだよ、落ち着け。信じろ」








こ「…は、ぇ、…な、え…？」







莉「なんで…っここに…」







俺たちはここに居るなんて教えてない…俺たちがAと喧嘩した時、







校長はいなかったから、何が起きてるかわかってないはずなのに








咲人「説明は後で…今は応急処置が優先だ。…救急車はAのお父さん達が呼んでくれた」







る「…、ぁ、校長の後ろにいる…」







組長「…感謝を伝える。…本当に、Aを守ってくれて…、ありがとうっ…」







な「！Aちゃんのお父さん…」








っ…守れたって、いうのか…。正直わからない









でも、ここに戻って来れた。それは凄いことだって、俺は思う








…結局、喧嘩したのに謝れてないな







ちゃんと元気になって、Aも目を覚ましたら伝えよう







酷いこといってごめんって






咲人「…呼吸が弱い…煙をかなり吸ってる？」







ジ「…たぶん、俺らも注意はしてたんやけど、あの場所にいる以上吸ってしまってると思う」









咲人「…Aはまだ息できてるから大丈夫。…それより、お前らは大丈夫なのかよ」









…まぁ、大丈夫じゃないよな…








全身が痛いし、煙を吸ってるからか、今立ってるのだってしんどい










こ「…っ…ぁ、やばっ…」









る「…！ころちゃんっ！！」









ころん…！？







莉「ぇ、大丈夫っ…！？…ぅ…ま、って…俺も…無理だっ…」









さ「莉犬！っ…」







Aが大丈夫だって、わかったのと、校長がきてくれた安心感








ずっと張っていた糸が急に切れた








咲人「っ！？ちょ、大丈夫か！？」








な「なんかっ…急に力抜けちゃった…w」










…脱力した感じだな、動けない






さっきまでは他人の心配をする余裕があったのに






自分の事しか見えてないから、痛みが激しく主張を始めた







腕の傷が深いっ…くっそ、イラつく…めっちゃいてぇ…







“ぴーぽーぴーぽ”





サイレン…



咲人「、こっちです！！」





救急車が来たとわかったら、一気に安心感を覚えた



それと同時に、戦いは無事に終わったってわかった




大丈夫ですか！？という焦った声を最後に、俺の視界は閉じた

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