ペンダントの魔法【stpr】［6］

episode54 ページ34

ころんside




ずっと、目は覚めてた






ただ、体が痛すぎて全く動けなかった





力を入れるだけで全身に激痛が走る






こ「…っ…ったぁ…ｯ…」







痛すぎてどこが痛いのかわかんないんだけど…







今なら立てそう。てか、立たなきゃ行けない






会話は聞いてたから、Aが戦ってるのだって知ってる













『あーw面白いっ…w君に関わった人間はきっと…全員不幸になるんだよっ！！』




『私が一番っ…わかってる…っ…！』



『っ…だから、私は…みんなを守る為に、っ…頑張って、強くなったんだっ…』









こ「…っ…いけ、るっ…」







僕は幸せだよ、仲間がいる…それは当たり前じゃない





誰かが自分のそばに居てくれる、それだけで安心するし、心が温まる







僕はAと出会って不幸だ、なんて…そんな事を思ったことはない







寧ろ、幸せなんだよ。君の優しい笑顔、誰かを守るその手は、






僕よりもほっそいのに…それでも強く、暖かい




僕達はそんな君にいくつものピンチを救ってもらった。




だから。今度は僕達が





……ほら、みんなそう思ってるから。今痛みに耐えて立とうとしているのは僕だけじゃない









莉「っ、ふー…っ…い゛っ…みん、な、無事…？」




ジ「っ…な、んとか…ぁ、待って…さとちゃんはｯ…！」




さ「…生きてる…安心しろ…っ…ぃ…さっきより、は…体調も、よくなった」




る「…ぼくたち、も…いかなきゃ…」





な「っ、Aちゃんの援護にっ…」






A。僕は、僕達は不幸なんかじゃない







幸せなんだよ。…Aとどれだけ一緒にいると思ってんの？







不幸って思ってたら…とっくの昔にそばに居ないから







こ「…っ、行こうっ…」







「「「「「うんっ…/あぁっ…」」」」」






僕達はすっごい幸せだよ。しつこいくらいにAに伝えてあげなきゃ








君がいるから、世界が広がった







君と歩んできた今までは、辛い事もあったし…大変だった事も多かった







痛い思いだって沢山した




でも、その分一緒にいる事も多くて、お泊まりして…ゲームして





数え切れないくらいの幸せがあったから





大丈夫、安心してよ





“僕達はAといれて幸せだよ”

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