ペンダントの魔法【stpr】［6］

episode53 ページ33

Aside




「ｯ、はっ…ぃ゛…う…っ…み、…んっな…」







床に打ち付けられた体は悲鳴をあげてる





これまでにないほどの激痛…








「…っげほっ…はｯ…ひゅっ…」






やばい…息もしづらい…煙…







？？「俺が自分で編み出した炎で焼き死ぬことはない。ふっw油断したのが悪いね」







「…っ…る、いっ…おま、えっ…」







瑠衣「！まだ生きてる事が驚きだなぁ…他の仲間はピクリと動きもしないのにw」







「…ぇ」






瑠衣「周りを見てみな。君の大切な仲間が倒れてるから」








「…！！ぁ…や、だっ…待って…っ…、みんなｯ！！！」






爆風で色々な場所に吹き飛ばされてる。ピクリとも動かない





離れていてもわかるほど、血が出ている。痛々しい傷だらけ







もう少し、もう少し早く私があいつの気配に…足音に気付けていたら







私が、まだ…動けていれば







異能力を使って、みんなを守れたのに









瑠衣「あーw面白いっ…w君に関わった人間はきっと…全員不幸になるんだよっ！！」







「…っ！！！」







そんなの、言われなくたって…っ







「私が一番っ…わかってる…っ…！」







私のそばにいなければ、この世界でみんなと出会わなければ。





みんなは危険に巻き込まれないって。今も…こんな場所に居ないって





何回も、何十回もそう思った







「っ…だから、私は…みんなを守る為に、っ…頑張って、強くなったんだっ…」






お母さんの死から、私は自分を嫌うようになった




私がお母さんと一緒についていっていれば、そもそも…一緒に買い物しなければ





自分の誤った選択を何度も悔やんだし、自分を恨んだ






「…っお前だけはっ、私がとどめを刺すっ…絶対に、許さないっ…」






瑠衣「そう言ってさっきも負けたのに…まぁ、いいよ。付き合ってあげる」







私は、自分のやってしまった事を…せめて、自分が犠牲になる事で返そうって






自己犠牲が一番かっこ悪い。そう…言われた





カッコ悪くても、馬鹿な頭ではこれしか考えられなかった






瑠衣「いいよ、君にチャンス。好きなようにかかってきな。いつでもこい」






「っぅわぁぁぁぁぁぁぁｯ！！！」






仇を絶対に打つ






死んでも…いい。





“これは私の最後の戦いだ”

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